4.0
結構リアル
主人公は幼さの抜けない36歳の女性です。年齢にそぐわない話し方とか、すぐ言い訳するとか、受動的な思考や行動とか、ちょっとズレた理解力とか…でもそこまで非難される人でもないと思います。内心で悪口なんて誰でもあるのでは?私なんて、心の声を聞かれたら周りを人間不信にしちゃうかも(笑)
聞こえるように嫌味を言う同僚や、指導力皆無のくせに社内で部下を侮辱する無能な上司とか、正論モンスターの後輩の方がどうかと。
そもそも会社なので、他人にとやかく言わなくてもいいのでは?
主人公は家庭環境もよくないなぁと。何か得意なことなくても、熱中することなくても生きていけるんですけどね。親の理想が子どもの幸せじゃないのに。でもこういう親は多いように思います。子どもは闇を抱えちゃうのに気付かないんですよね。
そして、諸悪の根源は彼氏です。自分は愚痴が多いのに、彼女の愚痴は聞かない。損得勘定でズルズル同棲しておきながら、自分の都合で別れを切り出して、彼女が悪いかのように言う。なかなかのクズ。しかも20代後半からの8年は鬼畜ですよ。「殺されそうになったのに寛大」なんてセリフがありましたが、殺されても文句言えないと思います。彼女に犯罪者になって欲しくないから未遂でよかったけど、なんならピンポイントで雷落ちて欲しいくらい(怒)
私の元夫もこんなヤツだったので、ちょっと熱くなっちゃいます(笑)
最後、彼女が吹っ切れたような笑顔で、自分のよさや価値に気づけたのはよかったです。
結構あるあるな話で、現実はこううまくはいかないと思いますが、キレイにまとまっててよかったです。
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すぐ泣く女に機関銃