5.0
大なり小なり、コンプレックスがあって、どこまでも悩んでしまうのは、人間として当たり前。そんな自分を受け入れて貰えて、丸ごと愛してくれる友人や家族や恋人がそばにいてくれて、そこから解放された時の、世界が変わって見える瞬間、心からの幸せを感じられる清々しさは、その本人しか解らない。
修斗くんは、ホントに悩んで苦しんでいたのだと思う。だから加護の会は彼にとって、本物の救いだったんだろう。そこに出会えて、自分らしくその場居れるのはいいと思う。
でも、洗脳がなければ、の話だと思う。
コントロールされた幸せは、なんの意味もなさない。そして、そのコントロールが解けた時こそ、もっと辛く苦しい時間しかない。
洗脳で満たされてはいけない。
自分で見つけて、自分で感じなければならないと思う。
- 1
死役所
079話
第32条 加護の会③(2)