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田舎にはありがちな呪い
子供の頃から、集まりのときの手伝いは女の子にやらせる。弟は父や祖父母の側に座ってちやほやされる。
子供の頃から祖母に都会に出るとろくな事がないと言い聞かされ、法事で大学に合格したと報告すると「女に学問は要らない」と祖父母の兄弟から言われる。
進学で東京に行った向かいの同級生は、おじいさんが亡くなった際に「長男が外に出るなんて!苦労かけるから死んだんだ!」とウチの祖母が得意げに言っていた。
情報は筒抜け。
主張すれば女の癖にと言われ、外に出たいと言えば長男に金がかかるから出せない。
未だに母に文句を言ってしまうが「そんなに都会の大学に行きたかったら貯金で行けば良かったでしょ」とお年玉を貯めたものの事を言われる。
就職で関東に出たが、お前だけ逃げたと母に言われ続けている。
呪いは続きそうです。
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帰郷