1.0
どちらを読むかは読者の好みで分かれる
2人の漫画家さんが同じ原作を元に描かれているので、レビューを参考に私はもう一方の作品を選び、のめり込んで一気に全話読みました。
読み比べがしたいと思い、そのあとこちらも読み始めましたが、私には合わず途中で止めてしまいました。
合わなかった点は、
・絵に違和感がある
こちらの作品は登場人物すべてが可愛らしく描かれています。
ですが、主人公の猫猫は、『普段は醜女、でも実は素顔は可愛い』という設定なので、普段から可愛く描かれていると素顔のシーンで全くギャップがなくしっくりきませんでした。
キーパーソンである壬氏さまも、『天上級の美貌の宦官、だけど猫猫の前では素の少年らしさをみせる時がある』という設定なのに、美人ではなく常に可愛らしく描かれているので、猫猫の「今日は少年っぽくみえるな」というセリフの納得感がありませんでした。
・猫猫と壬氏さまの掛け合いシーンに違和感がある
どちらの作品もストーリーは同じなので、セリフもほぼ似ています。セリフからは壬氏さまが猫猫にどんどん魅かれていっていると思われるのですが、こちらの作品では、壬氏さまの猫猫に対する態度や感情が常に淡々としていて、猫猫に魅かれていっているようには感じられませんでした。
もう一方の作品では、猫猫が「壬氏さま、お暇なのですか」と発するぐらい、壬氏さまが猫猫の前に登場する場面が多く、たとえば毒見で毒を口にした猫猫を心配する時の態度も、こちらの作品のような淡々としたやり取りでなく、どんどん猫猫に魅かれているというのがよく伝わりますが、こちらの作品ではしっくりきませんでした。
・シチュエーションに違和感がある
どの漫画でも矛盾や不整合を指摘したらきりはないですし、好みの範疇だとも思いますが、もう一方の作品を読んでからこちらを読んだからなのか、腑に落ちない部分がたくさん出てきてしまいました。
たとえば、園遊会で壬氏さまが猫猫に簪をあげるシーンがあるのですが、全方位に気配りをしている壬氏さまが他の侍女たちがいる前で猫猫だけに簪を渡すのかな、などなど。
ただ、もう一方の作品では、猫猫の表情だけで表現しているところをこちらの作品では猫猫の心の声としてセリフになっていたり、わかりやすい部分もあります。
なので、行間を読むのは苦手という方、キャラはとにかく可愛いのが好み、恋愛は不要で謎解きを楽しみたい方は合うかもしれません。
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薬屋のひとりごと