4.0
静かだけど心に刺さるお話です。
お母さんの自殺を背景に杏の思春期、不安定さが描かれています。
恋愛マンガというよりは、親の自殺で深く傷を負った杏が、母親の死を受け入れ、精神的に自立していくお話です。
そこに杏を支える大吾や藤との恋愛が織り交ぜられています。
恋愛マンガの側面で言えば、
藤、あっさりしすぎでしょー。
従兄弟と深い仲になって安定しています。
もっと杏とのことで、悩んでも良いのかなとも。
ただ、過去は過去であり戻らないことや、前を向くことを描くためには、必要だったのかなと。
あと、最後、大吾とハッピーエンドは良かったですが、あんなにも大吾に囚われ、ずっと心から離れられなかった人と、あっさり復縁。
もう少し復縁になるまで、お互いの気持ちをぶつけ合うなり丁寧に描いて欲しかったです。
読んでる側は涙なしでは読めないくらい。
大吾の気持ちもよくわからないし。。
主人公の心理描写は丁寧ですが、まわりがあまりにあっさり描かれているので、星4つです。
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砂時計