4.0
考えさせられた
主人公ののんちゃんが生まれる前から物語は始まり、出生前診断を受けてからの夫婦の葛藤、周りから反対されるなど、問題が山積みでしたが、産まれて来たのんちゃんは、ダウン症だからかわいそう?なんて言われたり世間は冷たいですが、とんでもない、まわりを幸せにする、とても心が真っ直ぐで、くもりなく、悪意も吹き飛ばし、強く、たくましく成長していきます。のんちゃんから目がはなせなくなり、最後まで読みました。
就学時のお話とか、その子にあった場所で学習させるのが‥親が無理をさせては可哀想とか‥。色々と教育委員会や周りに、のんちゃん一家が言われてしまいますが、本当にのんちゃんにとって最高の環境とは?とご両親が悩みながら、戦いながら、のんちゃんにとっての最高の選択をと活動していくなかで、環境も変わっていきます。
色々な意見もあると思いますが、その子に合った学ぶ場所とは?ハンデのある人達が自分の住む地域で学べずに離れた場所に集められて学ぶ事は本当に良い事なのだろうか?と感じました。
以前テレビで出生前診断の問題を取り上げていました。日本はわかった後の堕胎率が高い事が、障がいがある人やその家族にとって、生きにくいからなのだと、やっていた事を思い出しました。
のんちゃんのようには現実的にはなかなかいかないだろうと思うと悲しいですが、物語は希望ある、素敵な終わり方だったので、うれしかったです。
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のんちゃんの手のひら