4.0
どこを切ってもオシャレな断面
まさに「映える」オシャレな漫画です。
食との結びつきは、多少蛇足かなとか、ちょっと無理やりかなと思うエピソードもあります。
また、食レポ描写はわりかしサラッとしていて、言葉を悪くするとチャチい感想を女子アナが喋ってるような印象は否めません。
ただ、おそらくこの漫画の醍醐味は食ではなく、等身大のアラサー女子のメンタリティであり、
もう若くないと自覚して人生に躓きかけたり、躓きながら自分なりの生き方を模索したりという
「都心型アラサー女子あるある」
なのだと思います。
基本、みんな田舎からでてきた田舎少女が大人になった姿で、内面に抱えた素朴なルサンチマンと見た目の今っぽさのチグハグ感が、もっともあるあるかなあと感じさせられます。
人物描写は丁寧で、作者のこれでもかとくりだしてくるトレンドネタ、サブカル、文学引用が鼻につく人は一定量いるだろうとは思います。
それらがあくまで引用でしかなく、こなれていない感じが、ちょっと薄っぺらい印象を与えてしまうためかな。
とはいえそもそも共感するひとが楽しめれば良く、全体に漂う作り物めいた生活のInstagram感や、そんななかにポンと入ってくる素朴で暖かい田舎の描写のギャップは、まさに東京という感じ。
東京なんてほとんど田舎者ばかりですから。
主人公の気張ったオシャレ感の空回りさが、「いつか」ティファニーで朝食を…というタイトルの妙もあいまって、個人的にはかわいらしく、愛おしく感じます。
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いつかティファニーで朝食を