5.0
知りたくなる
先が気になって、絵の秘密が知りたくて……どんどん読ませる惹きつけ方がさすがです。
この数枚の絵、真相がわかる前からなんだか不気味で怖いんですよね。
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197位 ?
先が気になって、絵の秘密が知りたくて……どんどん読ませる惹きつけ方がさすがです。
この数枚の絵、真相がわかる前からなんだか不気味で怖いんですよね。
人間とチンパンジーの間に生まれた『ヒューマンジー』チャーリーのお話。
チャーリーは言語を話し、チンパンジーの身体能力を持ちます。思考は……どちらかというと、チンパンジー寄りなのでしょうか。チャーリーが時々、『人間はこう考えているんだね、僕はこうだよ』と語るその言葉に、ハッとさせられます。
人間と動物、生命そのものについて、色々な視点から考えさせられる作品です。
それぞれが別の極道の家に生まれた男女のストーリーです。2人は高校生で、同じ学校に通っています。……と紹介すると、2人の学校生活を中心とした恋愛ストーリーのようにも聞こえますが、全く違います。
特に主人公の女子。わりと普通の感覚を持った常識人なんだなと思いながら読み進めていると、突然に頭をぶん殴られるような衝撃的なエピソードがぶっ込まれてきます。やはり体に流れる血はヤクザのそれ。常人ではありえない肝の据わり方や、誰にも侵させない確固たるプライドがあり、その極端さたるや、うっかりのほほんと読み始めると思考が追いつかず困惑してしまうほどです。けれどその人物像を受け入れ、しっかり心構えをして読むと、彼女の魅力がどんどんと見えてきます。
男子の方はわりとわかりやすくヤバい人ですが、色々と謎もあります。これから少しずつ秘密が暴かれていくのかと。
ヤクザものの作品ということもあり、暴力描写が含まれます。苦手な方はご注意を。
女子高生が蜘蛛に転生するというストーリーです。
最初はヨワヨワ、でも少しずつレベルを上げてスキルアップしていきます。暗いダンジョンの中で、糸を張り巡らせてマイホームを作ったり、罠を仕掛けて獲物を捕食したり……と、元女子高生は自分が蜘蛛に生まれ変わったことをわりとすんなりと受け入れている様子。
けれど、いつもコツコツ暮らしているばかりではなく、時に弱肉強食の場面に晒され、命の危険が迫る場面も。敵とのかなり緊迫した攻防も見られます。
作中、カエルや他の虫などに言葉を喋る者はいないので、会話は皆無。蜘蛛の心の中の独り言のみで構成されています。この独り言が女子高生目線で、なかなか面白い。ついつい先を読み進めてしまいます。
結婚式当日にトンズラした彼の名前が副社長と1文字違いだったり、新婦の両親との初顔合わせが式当日だったりと、いくら漫画だからといってもあまりに都合が良すぎる設定ですが、副社長がとてもいい男性で、主人公が幸せになれそうなので、私の中では良しとしました。笑
この先の展開で、幸せな二人の様子をたくさん見せていただけたらと思います。
大好きな妹を病で失った姉と、妹の婚約者。二人が苦しみながらも惹かれ合い、互いを必要としていくストーリーです。
妹の死後に二人が恋愛関係に……というだけの話ではなく、実は妹の生前からそれが芽生えていて、さらには妹がそれに気づいていたという、複雑な状況です。姉の気持ち、彼の想い、亡き妹の残した『呪い』。それらが丁寧に、胸にズンとくる重さをもって描写されています。
この物語の主人公である姉は、いつも明るく元気で、それでいてどこか空回りしているような、痛々しいような印象を受けます。一見すると快活なのに、その姿になんだか心がざわつく。
『痛み』の表現が秀逸です。本編はもちろんのこと、表紙絵や扉絵など、随所になんとも胸を締めつける痛みが描かれています。
そうした痛みを抱いて、生きていくこと。二人が出した答えが心に沁み入る、物語のラストです。
旅行会社に勤める男女二人が、海外赴任(独身者対象)を回避するため、『結婚する』と周囲に嘘をつくことから始まるストーリーです。
ところがこの二人、実際には人とのコミュニケーションが苦手で、結婚どころか恋愛もままならず、それぞれが自分の趣味や好きなものを最優先にしたお一人様生活を送っている状態。各々の現状を守るための作戦だからと実行に移したものの、突然に結婚を偽装するなんて高難度にもほどがあるわけです。
緊張しすぎて挙動不審ですらある二人の偽婚約者ぶりをよそに、嘘の結婚話はあっという間に周囲に広まり、職場の人たちや互いの親族までを巻き込んでいきます。そのうち二人は、お互いを意識し始めて……。
拾った猫を大切に育てている大原君と、地図を見るのが大好きな本城寺さん。二人の不器用でこじらせ気味なやり取りは、かなりじれったいです。サクッとスパッと進行してほしい読者には向いていないと思います。臆病で遠回りな恋愛を温かい目で気長に見守る作業が好きな方におすすめです。
1話が長く読みごたえがあります。ありがたいことです。
青を基調としたフルカラーの絵が綺麗です。人物の動作のデッサンにやや難がありますが、ストーリーの妨げになるほどではないと思います。
主人公がたくましく成長していく姿が頼もしい。可愛い妹のために、最強の鞘と共に強くなっていってほしいです。
設定としては、非常によくあるものです。巷に溢れかえっています。それでもこの作品には興味深いところがあって面白かったです。
嫁いだ相手が、さすが神様。主人公にかけてくれる言葉が心に沁みます。ずっと虐げられてきた主人公にとって、龍神様の言葉は大きな救いになると思います。
絵が綺麗で好きです。柔らかな雰囲気に癒されます。
絵がとても綺麗ですね。フルカラーがより一層、登場人物たちの魅力を引き立てています。
仙女ではない主人公と、仙女である姉。けれどそれはあくまでも目に見える能力だけのことで、慈愛の心を持つ主人公の方がよほど仙女に相応しい。あのような汚い心の姉が、仙女であるはずがない。私はそう感じました。人を癒す力というものは、生まれつき備わった能力だけで測れるものではないと思います。
軍神がカッコいい。そしてとても優しく温かい。惚れます。
それぞれ辛い生い立ちの二人が出会って、互いを慈しむ姿がとても美しく尊いです。
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変な絵(コミック)