4.0
救いは あるのか
ねずみや碧の顔があどけなくて可愛いらしく描かれているので、この作品で起きている凄惨で非情な場面に出くわすと、ギャップに戸惑ってしまう。
これは心理的猟奇マンガ?何度も心がえぐられる。
碧が、まだ幼い男の子の命を奪わなくてはならないという冷酷無情な命令を受けたエピソードの時には、呼吸するのも上手くできなくなるほど胸が苦しくなって、もう読むのを辞めようとまで思ってしまった。
碧は亡き姉の復讐の為にねずみに近づいたのか?
ねずみは、初恋の碧のことを本気で愛し始めているけれど、碧はねずみをホントのところ、どう思っているのだろうか?
ヤクザの組長のイルカは、無垢の子供たちを卑劣なやり方で利用していた悪魔であることは間違いない。ねずみを監視指導しているテング先生も不気味だが、イルカに弱みを握られているのか?心を無くしたようにねずみに冷たく指導するが何を考えているのか気になる。
後半に登場してくる敵のヤクザに使われているメシアちゃんも気になる。味方にはならないのかなぁ...
今のところ、この話には絶望的未来しか見えないのだが、救いはあるのだろうか? このままじゃ、辛すぎる、あんまりだ!! ねずみの過去とかに遡って、情状酌量の余地は見つからないのか? 過去に、豚男が少女たちに何かやらかしていたのは何だったの? 何か救いとなる根拠が存在していて欲しい、と祈りながら読んでいます。
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