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作品レビュー
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1 - 10件目/全30件

  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    生きるすべてのものが愛しくなる

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     この作品は、魔族への生贄だった人間のサリフィと半人間半魔獣王族の王様との、大きな試練立ちはだかる愛の物語。
     王様の出生には秘密があった。先代王には世継ぎが生まれなかった。そこで何年も前に追放されていた先代王の弟に世継ぎを頼らざるを得なかった。そして行方を捜索した結果、先代王の弟は追放先で人間の娘と恋に落ちていたこと、また王弟殿下は他界してしまっていたことが判明する。
     そう、現王様は、先代王の弟と人間の娘との間に生まれた子なのであった。
     この魔族の世界でも、私たち人間の世界同様に、差別、嫉妬、権力欲などの私利私欲など、醜く淀む闇が心を蝕む。王族の血を引きながらも認められず影の存在とならざるを得なかったセトのドス黒い嫉妬と野望は、この物語を最終局面の大舞台へと誘う鍵となる。そこで王様とサリフィたちはどうなってしまうのか...
     この作品からは、種族の壁などを超えた愛や友情などの絆、ありのままの己で生きることの尊さ、いかなる種で生まれようとも己に誇りを持つことの素晴らしさなどを学ぶことができた。
     生きている全てのものがありのまま素敵で愛おしいのだ、と改めて教えられたようで魂が救われた思いがする。この話との出逢いには感謝している。
     生きていて、ふと自分の心に虚しさや迷いを感じた時には、また何度も読み返したくなる物語だと思う。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ヒーローのような主人公。皇后との百合も?

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    主人公のパレスはかわいい顔をしているのだけど、中身はスーパーヒーロー、剣技は権能持ちレベル、周りの侍女たちのいじめにも全く動じないメンタルの強さも持ち、頭も賢く性格も良く、段々と皇后から信頼されるようになり素敵なドレスを見繕ってもらう程までに気に入ってもらえる、女も惚れる女性。まア皇后との百合はないにしても、読者は皇太子とのラブラブよりも皇后とのイチャイチャを求めてしまうかも♥️

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    真実の聖女レティシャ そのキセキ

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    ヒロインのレティシャは、神聖帝国の聖女の娘。しかし、母親の聖女から愛されること無く、虐待を受けて育った。そして、ゼノス公国の王子のディトリアンと結婚させられる。だがこの結婚はディトリアンを亡きものとする為の母聖女の企みであり、レティシャは半年以内に実行しないと自分が死ぬ呪いをかけられていて、結局レティシャもディトリアンも互いの気持ちを通わせられないまま絶命してしまう。しかし気がつくと、レティシャは、結婚する前に遡ってタイムリープしていた。
     悲惨な運命を変えるため、そして愛するディトリアンたちを救うために、レティシャは奮起して、前世とは異なる行動に打って出ていく。
     母聖女の望むものは、自分の保身だけ。自分の娘さえも、その為の利用すべき道具としか思っていない。残虐行為でも何でも自分の権威を守る為には平気で悪逆非道の限りを尽くす。母聖女は、まさに聖女とは真逆の、悪女なのだ。だが、実の娘を虐げるこの女も、どうやら何者かに利用されているようなのだ。実に哀れで残念な女だ。
     一方レティシャは、真実の聖女としての覚醒の後、女神の力、ドラゴン、レティシャを守る翼、ゼノス公国の人々など、レティシャの神聖を信じる頼もしい存在たちに助けられ支えられて運命の巻き返しを繰り広げていく。何よりも、レティシャを心から愛するディトリアンが心強い。
     レティシャは、ディトリアンや公国の人々など愛するものたちを救うために奇蹟を起こしていく。まだ途中までしか読んでいないので先のことはわからないが、心清らかで逞しく慈愛深いレティシャの幸せな結末を心から信じて楽しみにしています!

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    シオス侯爵家の大罪。皇子たちが可哀そう

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    私利私欲にまみれるシオス侯爵家の大罪に厳罰を断行してほしい。シオス侯爵家の権威を確固たるものとするために、暗殺、汚いお金のやり取りなど数々の悪巧み凶悪犯罪に手を染める。中でも、リゼナは鬼畜。ドロイト公爵を利用してエリヤとエリヤの息子カーライルを抹殺しようとする。リゼナの息子エドモンドをお兄ちゃんとして慕い始めているカーライルと、真実を知らないエドモンドが可哀そうでならない。依存せず自立していて逞しく賢く慈愛に満ちたエリヤの幸せをひたすら願わずにはいられません。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    愛おしい作品

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     この作品は、小雪( こゆん)、美姫、湊、陽太 の高校生四人をメインに、揺れ動く繊細な心模様を鮮明に描く青春群像劇風なストーリーである。 読み始めると、この四人全員それぞれキャラが異なりながらも性格が良くて、好きになる。
     また個人的には、小雪のクラスメイトの月子も大好き。月子の、あの佇まいが大好き。小ぢんまり可愛くて、人の気持ちを察して黙って優しく手を差し伸べてくれる癒やしの存在。 月子メインのスピンオフがあれば嬉しい。     湊の家の、湊大好きポン太、も可愛くて癒される。

     この年頃の思春期は、まだ器用になれなくて、心がピュアでナイーブで傷つきやすいがゆえに、誤解や気持ちのすれ違いが起こり、心にトラウマが生じたり、闇を作ったり、挫折したり、色々と、人生の試練が誰にでも現れるのだ。
                                  だからこそ、そこに生まれる友情や、恋は、かけがえのないもの.....愛おしい大切な一生の宝物になるのだ。

     この作品は読み始めたら止まらなかった。心をぐっと掴まれて、この世界に引き込まれ、入って出られなくなる。魅力的な作品。キュンキュンしっぱなし。何度も読み返したくなる。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    モブではないでしょ?! 溺愛が主役級です

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     気がつくと、乙女ゲームのモブキャラのレティシアに転生していて、我がままで性格に難有りの双子の姉に、公爵家の嫡男リオネルとの婚約を押し付けられてしまう。
     リオネルに会ってみると、噂通り、もっさりぽっちゃり太めで冴えないけれども、顔はとても可愛らしく性格は優しく気品があって、ポテンシャルが高くて磨けば光る原石だと見抜いたレティシアはリオネルをスリムなイケメンにプロデュースすることを決める。
     身体強化,筋肉増量の特訓のかいあって、リオネルは見る見る痩せていき、細マッチョなイケメンに変化していった。また性格も明るくなり公爵家の雰囲気も良くなっていく。そして熱心に自分のことを考えてくれるレティシアにリオネルは恋心を抱くようになる。レティシアもリオネルを好きになり相思相愛となる。
     また、レティシアと姉は、姉の恋をレティシアが後押しするなどするうちに和解して仲良くなっていく。
     その後、何やかんや色々あったりするけれど、リオネルのレティシアへの溺愛は安定である。ハッピーエンドに話が進むので、安心して読み進められる。 ほっこり微笑ましいお話。
     人は、自分の人生では、誰もがそこにおいて主人公であって、モブな人なんかいない。まずは自分を愛して大切にして、そして当たり前のようにある日常に幸せを感じて周りを慈しむように生きていこうと、改めて思った。

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    何より子供が可哀そう

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    遠藤真志は、妻に不倫されて、その妻が不倫相手と心中してしまい、残された幼い一人娘のミクを育てています。追い打ちをかけるように、不倫相手の妻の嫌がらせによって、会社での立場が最悪な状態になってしまい、給料が激減するなどとても苦しい思いをしています。それでも、娘を育てる為に、日々奮闘しています。
     もう一人の主役は、女子高生の羽住鈴。毒親の母親が原因で自殺しようとしたところを遠藤に救われて、鈴は遠藤に恋してしまう。遠藤の助けによって今は九州の祖母と穏やかに暮らしている。ここで出逢った鈴田佑と友達になる。佑は鈴に惹かれる。
     鈴は遠藤が好き、だが遠藤は鈴を子供扱いするばかり。そして佑は鈴が好き。
     今はまだ途中なので、鈴が誰と結ばれるのか、それとも誰も選ばないのかなど、先のことはまだわかりません。鈴が遠藤との未来を望むならば、鈴は遠藤の娘のミクを第一優先すべきだと思います。その覚悟が、高校生の鈴にあるのか?いや、無いと思います。
     とはいえ、毒親の母親によって自殺未遂まで追い詰められた鈴は紛れもなく被害者です。また、遠藤の娘のミクも母親の不倫の最大被害者です。(もちろん、不倫された遠藤も可哀そうだが‥)
     鈴や、遠藤の娘のミクは、母親の身勝手で、現在は心もとなく辛い立場に置かれているが、そのような毒親などは反面教師として冷静に割り切って、堂々と逞しく生き抜いてほしい。
     鈴には、これからは学業などにしっかり専念するなどして自分に力をつけて、依存せず自分に自信を持って、前向きに人生を切り開いていってほしいです。今の鈴には、温かく見守ってくれる優しい祖母がいてくれるのが、何より心強いことだと思います。祖母を大事にして、と鈴に言いたい...

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    ピュアな玉緒くんの可愛いさにキュンです

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    この作品は、エロいことに憧れるけど恋愛初心者のかの子が、秀才だけど人との関わりが苦手で猫好きでピュアな玉緒くんに恋するお話です。            かの子の親友のしーちゃんはかの子の良き理解者でアドバイザー。かの子の周りには、優しい人たちがいっぱいです。かの子のママとパパも、かの子の恋を温かく見守ってくれます。かの子は父親似ですね。一方、玉緒くんのママとパパは、高校生の時からの付き合いで結ばれた素敵な夫婦で、憧れてしまいます。玉緒くんの見た目はママ似、中身はパパ似です。
    ただひたすら、安心して、この愛すべき二人を、にっこり微笑ましく見ていられます。
    個人的には、とりわけ玉緒くん推しです。仔猫の世話をしている玉緒くんや、何気ないキョトン顔の玉緒くんなどが可愛い過ぎて、キュンキュンが連発してしまいました。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    ロイドは ヤバい子 不思議な子

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    登場人物のキャラがバラエティーに富んでいます。
    主役のロイドは、ただひたすら魔術を愛する末っ子王子(変態?)。
    シルファはロイドを溺愛する優秀なメイド、ロイドの相棒の魔人グリモワール、女好き天使ジリエル、可愛いシロ、頼りになる兄のアルベルト、タオ、レン、食いしん坊のイーシァ、料理上手なバビロン、今は天国にいる憧れのジェイド、ロイドのクローンのイド、すぐ迷子になっちゃうギタン………などなど。本当に愛すべき魅力的なキャラばかりで、飽きることはありません。
    とにかく、ロイドは魔術おばけで、魔術にしか関心が無いヤバい子です。でも、ロイドやグリモたちには、愛がある、そして世界が危機に陥る時には、きっとロイドたちが救ってくれると信じています!

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  10. 評価:5.000 5.0

    前世の非業の死からの痛快な大逆転

    ヒロインの九卿と九卿の母親は前世で、叔母とその娘の婉児( 実は九卿の父の愛人と九卿の義妹 )に暗殺されている。婉児たちに会う前まで遡って生き返ってからの九卿の人生巻き返しの快進撃が痛快だ。
    医術の師匠となる国随一の名医の孟回春先生との出逢い、その後九卿の心強い味方 となり守り続けてくれるヒーローの林越将軍との出逢い,恋愛が、前世との大きな違いで、九卿と九卿の母にとって幸せへの開運のキーポイントとなるのだ。
    ところで、努力して医術を学び、現世では回春に次ぐほどの医術を身につけて、美しく賢く逞しく成長した九卿には、次から次へと魑魅魍魎のごとく九卿を陥れようと難敵が現れる。
    腹黒の婉児親子などは、まだ雑魚キャラ。まだ購読途中なので、過去の国政にも関わる事件などの真相はわからないのだが、この国の朝廷は伏魔殿であり、多くの闇があり、色んな試練が降りかかる。
    宝陽皇女や、とりわけ、第四皇子と顔家の令嬢などは、かなり強敵。頭脳明晰ゆえに、非常に巧みに悪事を働き、たちが悪い。
    この話では、人間の業、なかには目を背けたい程の人間の強欲さ、野望、私欲、いやらしさが見え隠れする。
    九卿と林越将軍は、清廉、且つ正義を貫く、尊い魂の持ち主で、賢く立ち回り、悪事を企む者たちに、勇ましく立ち向かっていくのだ。
    まだ、途中までしか読んでいないが、常に、凛としていて逞しい、九卿と林越将軍を、心から応援せずにはいられません! 苦難が続いて、ピンチに陥るけど、痛快な大逆転を楽しみにしています!

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