3.0
サバイバルを味わえる
大寒波による500年の人工冬眠から目覚めた太郎は、しばらく一人彷徨い歩き、パルとミトに救われ、ミトが絶命した後も、パルとともに日本を目指し旅を続ける。
太郎たちには、試練が、次から次へと襲いかかる。
特に、強烈なのは、ラスボス感のあるロックや、ブシフ、など凄い強敵との争い。コイツらは、マリョウなどの伏魔殿に巣食う、欲望にまみれた魑魅魍魎のようなもの。太郎たちは、否応なく、この腹黒な奴らの大きな野望の渦に巻き込まれ、権力闘争を繰り広げていく。さしずめ現代版の巨大企業のトップや国の統治者との権力闘争のような.....
一方、野性の王者感があるパルや、パルの妹の国母プリ(ギョン)、情に厚いハッタなど は太郎にとってかなり頼もしい存在だ。冷静沈着で頭脳明晰な太郎がどのように指揮を取っていくのか、その頭脳戦、攻防が見物である。
ところで、ここでのパンダ🐼が全然可愛くなくて、怪物級に巨大で人間を食うほど凶暴なのには、少し引いてしまった。パンダが、トラウマになりそうだ。
とにかく、つくづく、人の世は金(マー)や石油などの資源の力に左右されている、という雰囲気にはウンザリする。
この話は、まだまだ続きがある。ヒューマの国とは日本のことなのか?太郎の娘は生きているのか?、など謎が色々残る。先の展開が、とても楽しみだ。
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