2.0
ラストが…
対照的な2人の成長記です。ドロドロありの本当に面白くて夢中になって読みました!…が、最後がコレ?って感じです。
盛り上がっていたのに興ざめでした。庇ったお母さんも救われないし、萌ちゃんだって子供を残して逝ってシオが育てるって…自分が母親だからかもしれませんが、萌に救いがなさすぎるのと、事故の脳出血で出産なら帝王切開だろと言う突っ込みと…それまですごく好きだった分、がっかりしました。
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対照的な2人の成長記です。ドロドロありの本当に面白くて夢中になって読みました!…が、最後がコレ?って感じです。
盛り上がっていたのに興ざめでした。庇ったお母さんも救われないし、萌ちゃんだって子供を残して逝ってシオが育てるって…自分が母親だからかもしれませんが、萌に救いがなさすぎるのと、事故の脳出血で出産なら帝王切開だろと言う突っ込みと…それまですごく好きだった分、がっかりしました。
大好きな作品で、ひっそり映画化もされています。
萌ちゃんは、満島ひかり!
神野さんは、及川ミッチーです(笑)
とにかく、主人公の生きる姿勢に憧れます。
深い珠玉の言葉がつまっており、舞台は日本だけではありません。
ちなみに、銀座のママが一番お気に入りです。
読みかけた方は、絶対最後まで読むことをおすすめします。
みんなはそれぞれの人物に共感できるのかな?
私は萌が最初のコンクールで史緒を陥れた時から嫌いすぎてダメ
美貌も財力も親の愛情も史緒が持っているからって羨やんで嫉妬してひねくれた根性でちょっとマシになったかと思えば好きな男が史緒さんと結婚するからって首絞めて◯人未遂じゃ同情もできないわ
今途中だけど萌が成功しようが落ちぶれようがどうでもよいわ
人の婚約者に付きまとって寝るとかも寒気する
とにかくヒロイン2人の格差がひどい。「お嬢さまのシオちゃんが没落と共に闇堕ちしてゆき、健気で貧乏なモエちゃんがスターダムにのし上がるの?」と思わせといて、実はモエちゃんの方が闇堕ち担当。貧乏になった直後、シオちゃんには超太客の若社長が近寄ってきて、金にモノ言わせて婚約者という名のパトロン契約をしてくれます。美しいけれども人に対して無関心無愛想だったシオちゃんは、逆境の中で少しずつ人の情けを知り、自分自身のドロドロの嫉妬心を知り、承認欲求の渇望も知り、プロとしてお金を稼ぐ厳しさも知り、叶わぬ恋の苦しさも知り…と、結果的に人間的に良い方へと成長してゆく。対してモエちゃんは成長というよりは、意地悪した人に仕返ししたり、シオちゃんに嫌味を言ったり、ドンドンすれていっちゃう。いや、この子はシングルマザーの母ちゃんが超アレだし、小さい頃からお金の苦労してて気の毒だとは思うんだけど、恋人にすると重すぎてめんどくせえ女じゃないかなあ。押し切られてやっちゃってましたけど若社長。「男ってこういうタイプの女に情で迷うこともあるもんなのよ」と一条先生に諭されてる気もします。にしてもな、この2人の留学先での雲泥の差よ。ホントに一条先生、残酷。モエちゃんのイタリア留学先は、下宿が手違いで住めない、大家はアバウトで責任取らずにモエちゃん放り出される、しかも下宿先手配した若社長んとこは完全シカト。これだけでも相当不運なのに、こっから更に…ちょっともう…言葉を失うほどの人間不信トラウマ確定コース。片やウイーンのシオちゃんは、若社長の秘書が同行して何もかも手配してくれて、特別枠の空席オーディションにも合格して、豪華なアパルトマンで留学生活のスタートを切るセレブコース。その後もなんやかんやで良い師匠に巡り合い、仲間もでき、チャンスを掴むために必死で努力し、報われてゆくとこは心があたたまります。
しかし、問題は賛否両論のラストです…さすがはあの「デザイナー」の一条先生、「砂の城」の一条先生ですよ。一筋縄の単純なハッピーエンドにしていただける訳がございません。いーい感じにモヤモヤ〜っとする終わり方なんだよなあ。まさかのモエちゃん●●!私同様に驚嘆した読者も多かったことと思います。
ちなみに私の推しは、蘭丸くんが弟子入りする境界性人格障害ぽい天才女性ピアニスト。こいつの性格マジ最悪笑 でもそこが好き笑
このキャラ設定がサイコーですね。
美貌、才能を兼ね備え、お嬢様でなくなってもあくまで高潔な史緒さま。
対比される萌もただの嫌なキャラだけでは終わらせていないが、
まあ人の持つ他人への妬みをストレートに出して読者の怖いもの見たさをうまく刺激します。
他に出てくるキャラも美形の方々ばかり。
華やかな舞台設定とあいまって、このハラハラ展開はまさに王道少女漫画!
確かにもうこの手の少女漫画は最近みられないだけに何年たっても怒涛の面白さで続きが読みたくなりま~す!
この作家さんの作品を読むのは初めてでしたが、無料分だけと思いつつ面白くてついつい購入して読んでしまっています。設定がきちんとしているせいか、登場人物たちの心境がよく伝わってきて、感情移入させられます。どんな展開になるのか全く予想できないのも引き込まれる一つなのかもしれません。迷った時にはぜひ、先入観なしに読んでみるといいと思います。
雑誌で毎月楽しみに読んでいました。史緖と萌の対象的な環境と性格、タカシと蘭丸の対象的な人柄。それぞれがもがき苦しんで自分のプライドを探すような感じかな?でもタカシが同情から萌と一夜を共にしたのは許せませんでした!それも避妊なしで?いい年してそんなバカ男だったとは…
出産後亡くなってしまう萌は可愛そうでしたが、その子を育てる史緒が理解できない。タカシが認知して他の場所で何不自由なくしてあげればよかったのでは?許して自分が愛情をかけて育てることが史緒のプライドかもしれないけどそこまで史緒の気持ちに甘えるタカシはやっぱり嫌!そんな史緒を立派だと持ち上げる周りの人達も嫌!
このストーリーの中で史緒と萌のプライドの持ち方が対象的だけれど、そんな二人が関わる中で化学反応がおき、それぞれ人間的に成長していく過程が面白い。
何かを成し遂げたいと思うとき、衝突や困難は付きものでそれでも喰らいつく人が願望を達成でき、歪んだ願望は叶えたとしてもその人に幸せは訪れないのだなぁと思いました。
本当に最高の漫画でした。史緒さんが本当に強くて素敵な人。惨めになってしまう萌の気持ちにも共感します。
読み始めは蘭ちゃんと結ばれるだろうと確信していましたが、そうではなく、徐々に互いへの気持ちも変化し、結末には納得しました。強引な王子様展開じゃないのも好きです。とても良かった。
お金持ちお嬢様の史織が父親の会社の倒産で一転苦労人になるが、それまでの育ちの良さは隠しきれないところで、品とプライドがあるからこその運と努力で声楽の世界で活躍する。
一方萌は、下品な母親に育てられるが故のねじ曲がった性根から様々な試練にぶつかりながらも根性である程度までは人生を切り開いてきた。
こんな二人の人生が所々絡み合っていく様を見事に表現している作品は、さすが一条先生です!画力も迫力あって、気付いたら一気読みしてしまいました。
史織と神野氏との心の距離の詰め方なんて、神業です!