4.0
家光がヒロイン
この作品は、家光(竹千代)を守る逞しい男気質の蘭と、蘭一筋で一途な女気質の家光の愛のお話です。
蘭にとって家光は守るべき護衛対象というのは一貫しているが、恋愛対象としては意外と移り気で、割と惚れっぽいところがあるな、と気になりました。 一方の家光はひたすら蘭を追い求め続けます。
しかし、蘭が家光との子を流産した時は、子を失う女としての蘭の辛く悲しい気持ちが伝わり、号泣してしまいました…
なので、後に蘭が一厳との間に男の子を授かったことは本当に嬉しいです。自分にも一人息子がいるので、母親になる喜びは良くわかります。
ラストは、家光が再び蘭を思い出しながら倒れる、というシーンですが、その表情が幸せそうなのが、何より救われる思いです。二人の愛は浄化されたように感じました。
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