4.0
暴力性
この現実に胸が痛い。子どもが生まれた瞬間の喜び、この手に抱いたときの愛しさは、母は皆感じたはずだ。それから、24時間育児が始まると、思い通りにならないことばかりで、本当に過酷。人間はワンオペ育児できる脳じゃないんだから、いかに色んな人の手を借りられるかが大事だよね。そうしてたら、親も虐待しないかもしれない。親も初めから鬼じゃないんだから。
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この現実に胸が痛い。子どもが生まれた瞬間の喜び、この手に抱いたときの愛しさは、母は皆感じたはずだ。それから、24時間育児が始まると、思い通りにならないことばかりで、本当に過酷。人間はワンオペ育児できる脳じゃないんだから、いかに色んな人の手を借りられるかが大事だよね。そうしてたら、親も虐待しないかもしれない。親も初めから鬼じゃないんだから。
これ以上に迫力とインパクトがある絵にあったことない。悪役の警察官の絵はマジヤバイ。トラウマなりそう。何年かに一度読み返してしまう。どちらかというと裏の世界の話で。勝つためなら汚いこともするのだけれど。今じゃ表の世界の方が汚くて、その汚さを隠そうともせずに開きなおっている気がしてくる。世界の金持ちを哲也がやつける回は、本当に痛快。
長い休みに、じっくり腰をすえて読みたい大作。エレンがヒストリアに触れ、海を見たあとから、物語が変わっていく。暴力に屈せず、必死に生きていただけの子どもたちが、暴力を行使する側になっていく。世界は残酷、その意味が変わってくる。弱肉強食が残酷なだけじゃない。被害者が加害者になっていく、その連鎖が残酷だと思う。
悪魔が悪魔の顔をしてくれたらどんなにいいだろう。社会の中にいる悪魔は、優しいフリして笑顔で近づいてくる。弱い立場の人を狙っている。児童擁護施設でもきっとあるだろうし、男の子の被害者もいるだろう。それでも最後は救いがあってほしいな。
色々信じられない展開だけど、読ませてしまう絵がすごい。人って怒るとき、あんな形相なのね。男が愛してるといいながら、女がやりたくないときに無理に性行をせまって女がキレる瞬間を描いてるのはいいね。本当に愛してるなら、性欲を我慢してみろと言いたくなるよ。
嫁と姑という、出口の見えないトンネルに入り込んでしまったような、果てが見えない状態にゾッとするけれど。誰からしら優しい人が過去と現在にいるから主人公は、明るさを保っているのだろう。明るさに救われる。頑張りすぎないで逃げてもいいとも思うのだけれど。
仕事より育児がラクだなんて、やったことない夫になぜわかる?個人の責任だけじゃないかもね。家庭とか、学校とか社会で洗脳していくのね。育児より仕事して収入ある方がえらいってね。さすがジェンダーギャップ指数120位の国だね。
自分が積み上げてきてものが、巨大な力に押し潰される瞬間を描いていて、それが記憶に残っている。猛烈に働くのがいいかどうかもわからないけど、迷ったときに読みたくなる。彼と終わってから友達ができていくところが好き。
こういうテーマが女性の中でだけ消費されて、男性まで広がっていかないとしたら、とても残念だと思う。この主人公の男性みたいな人が、まだまだ多いんじゃないかな。離婚を切り出されて初めて、妻の不満に気がつくのね。
圧巻のラスト。そんなことできる人間かこの世にいるの?という驚き。閉じられた空間の中で、集団がどんな風に変化していくのか、その有り様も読みごたえ十分。人が夢見る異世界、どこかに存在してほしい願望があるのかも。
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