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世界の謎
長い休みに、じっくり腰をすえて読みたい大作。エレンがヒストリアに触れ、海を見たあとから、物語が変わっていく。暴力に屈せず、必死に生きていただけの子どもたちが、暴力を行使する側になっていく。世界は残酷、その意味が変わってくる。弱肉強食が残酷なだけじゃない。被害者が加害者になっていく、その連鎖が残酷だと思う。
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長い休みに、じっくり腰をすえて読みたい大作。エレンがヒストリアに触れ、海を見たあとから、物語が変わっていく。暴力に屈せず、必死に生きていただけの子どもたちが、暴力を行使する側になっていく。世界は残酷、その意味が変わってくる。弱肉強食が残酷なだけじゃない。被害者が加害者になっていく、その連鎖が残酷だと思う。
この漫画に出会えてよかったと思わせてくれる作品。残虐な表現も多いが、笑いも感動も溢れている。見どころは仲間同士のコミュニケーション。いやらしさがなく、率直であるからこそ傷つけないで、気持ちいい会話。こんな風に仲間を作っていきたいと思う。クロネコ大好き。
身につまされる。少し違うけれど、私も子どもがいないとき、子どもがいるお母さんが羨ましくて羨ましくて。少しのきっかけで、いじわるする側になったかもしれない。あと、夫がもう少しね…幼稚園の夏祭りが疲れたって妻がいっても、なんで?って、まるでわからないところとか、うちもだな…
夫が威圧的で、妻はそれに耐えるしかないとか、親は女の子の話は聞かなくて、男の子の話は聞くとか、よく見ることだけど、当たり前じゃないはず。いつか足を取られるかも、そんな怖さ。
独身時代の恋愛してたころには、子育てが始まって、彼との関係がこんなにも変わるなんて、わからなかった。夫は、自分の欲望と女の欲望を比べたときに、自分の欲望の方が優先順位が高いと思っている。それで当たり前と思っている。そんな気がする物語だ。
こんなに言葉が突き刺さる漫画は始めて見た。子育て中の母は、拍手喝采だと思う。よくぞ言ってくれた。絵も新鮮。線が、自分と他人、外と内をはっきりと区切らない。自分とその周りの区切りが曖昧で、母性を感じさせる絵だと思った。ドラマも楽しみ。
悪魔が悪魔の顔をしてくれたらどんなにいいだろう。社会の中にいる悪魔は、優しいフリして笑顔で近づいてくる。弱い立場の人を狙っている。児童擁護施設でもきっとあるだろうし、男の子の被害者もいるだろう。それでも最後は救いがあってほしいな。
色々信じられない展開だけど、読ませてしまう絵がすごい。人って怒るとき、あんな形相なのね。男が愛してるといいながら、女がやりたくないときに無理に性行をせまって女がキレる瞬間を描いてるのはいいね。本当に愛してるなら、性欲を我慢してみろと言いたくなるよ。
嫁と姑という、出口の見えないトンネルに入り込んでしまったような、果てが見えない状態にゾッとするけれど。誰からしら優しい人が過去と現在にいるから主人公は、明るさを保っているのだろう。明るさに救われる。頑張りすぎないで逃げてもいいとも思うのだけれど。
この顔はどこかで見たことあると思ったら、ブラックジャックの患者だった。良心の顔。二つの話に共通するのは、神がかっていることだと思う。見るための目と伝える言葉を失くした二人の愛なんて神話みたい。そんな風に美しくありたいけれど。
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