5.0
五十嵐の読影の凄さ、技師としての優秀さ、それだけでも面白い漫画として成り立つかもしれない。だけど、いつも読んでいて心打たれるのは、アンちゃんに対する信じられないほどの一途な想いが背景にあるからこそだなと思う。こう言っては悪いけど成人男性とは思えないような、まるで幼児か犬のような純粋な愛情を持ち続けている奇跡。彼の超一流の仕事はその愛ゆえの努力の結果である。相手が覚えてもいないような子供の頃の約束を守るためにここまで!という感動が繰り返されて、私にとってのこの漫画の価値がどんどん高まっていった。そして、アンちゃんがようやく昔の約束を思い出し、これからは二人一緒に同じ夢に向かっていく展開になってきた。ますます目が離せなく面白くなっていくだろう。
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