5.0
陰気で独特の雰囲気が人から誤解されて“貞子”と渾名をつけられた黒沼爽子。有らぬ噂が人を遠ざけるけど、本人は至って真面目で心優しい女の子だった。早川君の明るい対応に励まされて、学校生活は少しずつ交流が広がっていく。
噂が人を不安にさせる事で、親しくなった吉田さん達とギクシャクしてしまう所を、双方の気持ちが丁寧に描かれていて、一歩離れた存在と思ったいた龍くんの台詞が、凄く格好いい。
とても心温まるお話です。
- 0
レビュアーランキング 44780位 ?
5 | 19件 | |
---|---|---|
4 | 104件 | |
3 | 50件 | |
2 | 3件 | |
1 | 1件 |
1 - 10件目/全141件
陰気で独特の雰囲気が人から誤解されて“貞子”と渾名をつけられた黒沼爽子。有らぬ噂が人を遠ざけるけど、本人は至って真面目で心優しい女の子だった。早川君の明るい対応に励まされて、学校生活は少しずつ交流が広がっていく。
噂が人を不安にさせる事で、親しくなった吉田さん達とギクシャクしてしまう所を、双方の気持ちが丁寧に描かれていて、一歩離れた存在と思ったいた龍くんの台詞が、凄く格好いい。
とても心温まるお話です。
何だろう、男の身勝手だなと思う。
パートナーに家事をあたりまえにしてもらって、一人ではない生活(男は寂しがりやだ)があって、何年も連れ添った相手には欲が湧かないから放置、めんどくさい話はしたくないし果ては適当な病名を出して誤魔化そうとする。…上手く描けてます、ずるい男。女も、生真面目に自分をごまかしながら我慢しちゃう。もう自分の幸せ考えていいでしょう、幸せになってよ…と思いながら読んでます。
夫は分かってない。分かろうとしないところがズルい。そんなに外で働くのが偉いのか?せめて家での自分の面倒位自分でみて‥と思ったな。読んでいて子育て一人目の時を思い返してしまった。家に居て、人間何だけど言葉通じない我が子と過ごす毎日、話すことにすらうえて帰宅したばかりの夫に向かって喋り出した私に「疲れて帰って来てるのに」とさえ切られた。
其れ位、主婦業に子育てママに休みの区切りがない、働く自由も限られている事が綴られていると感じた。確かに、宮仕えは辛いが主婦業務が気楽なわけではないのだよ。
大正の世のちょっと微笑ましい玉の輿噺。元お嬢様だけど自立した女性蘭子さんと、華族さまの年下婚約者耀一郎さんの掛け合いにニヤニヤしてしまう。
舞台が大正時代ですから、落ちぶれても親子や男性への会話の言葉使いや所作に、もう少し考証をして貰えるとリアルになるかなと思いました。
蝶名橋家のご家族も使用人達も穏やかで優しく、今風な人物設定が物語全体を明るくからっとした良い雰囲気にしているのかな。
楽しく読ませて貰ってます🎵
着ぐるみキャラ認定のひつじちゃんは学校の人気者。女子扱いされてない悲しい現実の中、イケメン藤原くんと生徒会活動をする事になる。失恋したばかりの彼女に、冷静なアドバイスをする藤原くんは優しいのか?段々と気になる存在になっていく。
素直で真っ直ぐ過ぎるひつじちゃんが、悲しくもいじらしい。冷たいようで的確な藤原くんのフォローはお見事。心の動きが丁寧に書かれていて、きらっと光る。
ひつじちゃん、の斜めを行く発想も楽しくて応援したくなる、好きなストーリー。
見栄を張って彼氏が居る振りをしていたエリカ。友達の追求に苦し紛れに写メを撮って見せた架空の彼氏は、学校のモテる男子佐田くんだった。ウソがバレてしまい彼氏の振りをしてくれる事になったものの、エリカは彼の犬として扱われる事になる。
意外ときっちり演じている佐田くんも面白い。初ばんのエリカが、彼氏願望の割に現実味なくトキメク男子がいないと言うのも、年頃にありがちと身近な感覚。
色々なエピソードに絡めて、相手を知りながらお互いの気持ちが近づいていく過程が丁寧に描かれている。
意地っ張りな佐田くんと、お人好しでさっぱりしたエリカが可愛くて、楽しみな作品。
傾きかけた老舗料亭を守る為、お膳立てされた政略結婚が二転三転して19歳学生の周
と34歳いち日の年の差婚が成立する。
独りで身を立てる覚悟をいて7年、西洋料理の料理人として働くいち日は、料亭の跡取りとして周との事業建て直しが始まる。
料理愛に溢れるいち日が可愛い。婚家の人々には突飛に思える提案だが、先を見通す周の経営者の目線が楽しみ。
一つずつ課題をクリアして行く2人の姿が楽しみ。
結構丁寧に書かれているけど、設定にもう少し手を掛けて考証して欲しいと思う。
大阪の祭りでも、鱧はご馳走なんやけどな…。
家主の小林さんの“じゃ、うちくる?”の一言で、メイドとして小林さん家で暮らす事になったドラコンのトール。
小林さんの何かとオタクな所と、ファンタジー世界の生き物トールのドラゴンあるあるネタバトルが楽しいです。
小林さん大好きなトールがいじらしけど、人間界的にははずしっぷりが見事な所と、そんなトールに冷静な指導を入れつつも、暖かい目線の小林さんが、ほのぼのします。
入学式の日に助けてくれた古閑君の事が好きになり、二度目の告白で付き合う“お試し”に持ち込んだ新奈ちゃん。
余裕の古閑君の小癪なからかいに、素直で正直すぎて騙されちゃう新奈ちゃんが、可哀相なようで愛しい。
彼女の素直さが、古閑くんの心に少しずつ科学反応を起こすのでしょうか。
古閑くんの意地悪に、ついつい声を上げて笑ってしまう、楽しい作品です。
タイトルと扉絵の雰囲気にギャップを感じて、どんな作品かと思って読み始めました。
躾も教育もされず、思いやりなど知らないまま生きている事の虚無感に覆われた生活から、家族との対話も含めて基本的な生活を営み始めることで、思考も活発になっていくものなんだなと興味深く読んでいます。
シスターの子どもへの思いを語った下りが、印象的です。
小説を読んでいる程の手応えを感じます。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています