bushclover1405さんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全25件

  1. 評価:2.000 2.0

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    完結まで全部読みました。
    作品の全体を通したテーマである「男性恐怖症」。
    揺るぎないたった1つの軸であるはずのこの設定が頻繁にブレるような気がします。
    このテーマに対するリサーチ不足のような気もしますし、ストーリー自体がこの男性恐怖症という味付けに頼りすぎているような気もします。
    過去に縛られ、過去を思い出すと卒倒したり食事も摂れなくなったりする主人公が男性の前で意見を堂々と主張したり、突然抱きついたりするようなシーンがありますが、それほどの病的な症状さえ持つ人が状況によりそこまで回復したりするものでしょうか。
    トノさんが男性恐怖症を忘れさせるほどまでに特別であるなら、顔が好きであること以上に、主人公が精神的に回復していく様子をもっと丁寧に描くべきです。
    トノさんはトノさんで、主人公が男性恐怖症と聞くやいなや「俺にはお前じゃなきゃダメだ」と唐突な心境の変化がありますが、それはなぜですか?
    主人公がかわいそうになったから?
    そのあたりも丁寧に描かれていないので、うまく2人に感情移入していくことができませんでした。
    ブレがなければピュアなラブストーリーとして読めるのかもしれませんが、現状では「恋愛ストーリーが描きたいけどただの恋愛だと掴みが弱い」というところから間に合わせで「男性恐怖症」という要素を付けたのではないかと邪推してしまい、作家さんの作品に対するエネルギーを感じられませんでした。

    • 22
  2. 評価:4.000 4.0

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    完結まで全部読みました。主題は家族を扱っていますが、「親と子」「きょうだい」というよりは「人と人」の心の寄り添いかたを描いてあるような印象を受けました。それぞれに様々な日常生活を背景に持った一人一人の人間が集まった集団である「家族」が、律の作る料理を通して一つになる様子を見ていると、やはり家族にとって一番大切なことは毎日一緒にご飯を食べることなのかなと考えさせられました。

    同作家さんの「アリスとアマリリス」もすべて読みました。
    多感な青少年たちが、微妙な心の変化を積み重ねてしっかりと芯の通った人間に成長していく様子を描くことがとても上手な素敵な作家さんだと思います。

    個人的には妹の奏が、最初はわがままっ子だったのに素敵なお姉さんに成長していく様子がとても感慨深かったのと、マヤさんの人間としての成長に感動しました。あとはやっぱり、ルカが青年になっていく様子は親のような気持ちで見てしまいました。

    早川家を包む優しい空気感が感じられてとても心地よい作品でした。あと、律の友人2人がいい味出していてとても好きでした。

    • 11
  3. 評価:5.000 5.0

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    完結まで全部読みました。
    自分を引き上げてくれるほどの輝かしい才能を持った主人公が羨ましいです。

    絵もストーリー構成もとても凝っていて大好きな作家さんです。
    前作の「明治緋色奇譚」「明治メランコリア」も読みましたが、その頃に比べてとても進化していて、さらにファンになってしまいました。
    前作を読んでいたので、てっきりお相手は年上黒髪和服の天良と思って読んでいたのですが、良い意味で予想を裏切られ、さすがだと思ってしまいました。

    「帰る場所」を求めた天良と、女性として小夜子を愛した浅海。
    ヒロインの周辺にそれらしい男性が2人いる場合、だいたい「母(家や安心感や包容力)」を求める男か、「女性」としてヒロインを愛する男かで差が出る気がします。

    私は「この世界の片隅に」などの戦争色の強い作品も好んで読みますが、戦争で大変だった頃の国内情勢もよく研究して描かれていると思いました。
    当時の人々の生活や話し方、言葉遣いにもリアリティがあり、時代背景がしっかりと描写されていたので、ストーリーにすっと入っていくことができました。
    盛り上がっていく戦争路線、プロパガンダに戸惑う人々の暮らし、弾圧、若い人たちの悔しさも作品から感じ取ることができ、素晴らしい作品だと思いました。

    • 9
  4. 評価:4.000 4.0

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    完結まで全部読みました。
    一般的にはセンセーショナルな分野である超年の差の恋愛を、長い時間をかけて丁寧に描いてあり、作家さんの作品にかける愛情とこだわりを感じました。
    俯瞰で見れば「超年の差カップル」や「枯れ専」とカジュアルにカテゴライズされる彼らを、作家さんはより丁寧により自然に、導かれるように寄り添い合った2つの心のように描きたかったのではないかと思います。
    病気が判明し孤独と絶望に涙を流す榊先生を元子が抱きしめるシーンに、年齢を超越して寄り添い合った2つの心を見ることができたように思い、涙が止まりませんでした。
    ライトすぎず良いのですが、若干暗い雰囲気を持った作品であるとは思います。

    • 3
  5. 評価:4.000 4.0

    読者に受け入れられるストーカーとは

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    隣の部屋が空いたのが偶然だったこと、ふじこさんの会社の情報だけは収集していないことに違和感でした!ギリ読者に見放されないクリーンストーカー(?)を描こうとしてる感が伝わる笑
    ここまでの人なら絶対無理してでももっと早い段階で隣の部屋を確保すると思う、、「まさか藤子さんの隣の部屋が空くとは!」のセリフとキラキラした目に笑ってしまった。なんやかんやで好感度回復してくっつくのでしょうが、その過程が楽しみで入荷されるたびに読んでしまいます。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

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    無料分だけ読みました。
    こういう太っているヒロインの漫画って、セオリーからいうと序盤で努力して痩せて綺麗になるんだろうなと思ってたら、ヒロインの自己肯定感が強くて、まさかの痩せない!!
    見た目が太っていても、美人じゃなくても、自己肯定感が強くても嫌味がなく、まわりに好かれる明るいヒロイン。
    ヒロインほど太っているわけでもないのに体型に自信を持てず、自分の能力にも自信が持てず、自分を卑下しながら慎ましく生きている私とは対照的です。慎ましく行きていても、他人に好かれる訳ではないし…
    天然パーマの同僚がぽつんと口にした「いいな…俺も頭打ったら変われるかな」という言葉がとても共感できて心に染みました。
    憧れます。

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    いほんな生き方がある。ほっといてくれ

    今どきいろんな生き方がある。価値観も人それぞれ。
    今どきそんなこと、思っても口に出すか!?と思うようなことをズケズケ言ってくる人ばかりで、共感すると同時につい頭にきてしまった。
    そういえば、「◯◯さん(私)ってまだ独身なんですね、性格とか問題なさそうなのに」と言われたことがあったな…口に出さないだけで、独身=何か問題があってたった1人の異性に選んでもらうことができない人、と思われて憐れまれたり蔑まれたりしているのかもしれないな、と思った。

    • 0
  8. 評価:1.000 1.0

    非現実的です

    すいれんちゃんの魅力的って何でしょうか。答えは簡単です、生まれながらにして見た目に恵まれていること。以上です。
    顔がかわいいから、自分からは言葉すら発しなくてもみんなに話しかけてもらえていいですね。視線ひとつで周りの人間に影響を与えることができて、結構なことですね。現実はこんなに甘くありません。いい歳して首を縦と横に振ることしかできない赤ちゃんのような人格が男性にも女性にも好かれてチヤホヤされるなんて、現実にはありえません。
    きっと彼女のクラスメートの中にはみんなと話したいけどうまく馴染めない子もいると思います。彼女の何倍も努力して、みんなの輪に入ろうと頑張っても、内向的で見た目も良くないからみんなに甘やかしてもらえない。私はそういう学生でした。
    世間を舐めるのもいい加減にしてくれと思ってしまいます。
    彼女の将来が心配です。

    • 3
  9. 評価:4.000 4.0

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    現在配信されている分は全部読みましたし、ドラマも見ました。

    平匡さんのセリフ「最近のみくりさんの掃除のレベル低下が気になっています」に対し、みくりの「仕事として現金をもらえなくなるなら今まで通りの家事レベルは求めないでください」のやりとりは目からウロコでした。
    一度はハウスキーピングの仕事で現金をもらっていたのだから、そうなるのは当たり前だとは思いますが、奥さんが無償で一定以上の家事をして当たり前な世の中。
    本当に目からウロコでした。

    嫌な感じを出さずに主張できるみくりと、それを聞いてあげる優しい平匡さん。
    夫婦一緒に暮らしているとやってもらって当たり前になりがち、不平不満も言いがちですが、お互いに働いているのだし、持ちつ持たれつで本来は当たり前だし、一個人として主張をすることも認めまれるべきですよね。
    2人のお互いを思いやる気持ちに単純に感動しました。
    私の家は古い考え方の家なのでなかなかこんな風にはいきませんが、2人の夫婦観は究極の理想のように思います。
    ドラマでクローズアップされたこの作品の掴みの部分は「偽装結婚」ですが、印象に残ったのは2人が本当に入籍してからの後半部分で、新しい夫婦の形を見せてくれた作品でした。

    ベビーの登場により産休や子育ての問題も出てきそうな展開。
    ベビー楽しみです。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    全部読みました。
    私は2年前に流産を経験しました。
    せっかく私を頼って来てくれた赤ちゃんを産んであげられず、自分をずっと責めてきました。
    この作品とは内容を知らずに出会いましたが、産婦人科に訪れる色々な境遇の女性たちを見て、楽になったとは言えませんが、初めて人に話すことができたような気持ちになりました。
    赤ちゃんが戻ってくることはもうありませんが、きっとあの子の命には意味があった、私の心の一部になったんだと思って生きていきたいと思うことができました。

    作品の構成の部分の感想を述べると、内容が内容だけにゆるい感じの絵でうまくバランスがとられています。
    作家さんが昔働いていた産婦人科で起こったノンフィクションのような構成で最初は始まったのに、話数が増えるにつれて、それは一個人の知り得ることではないのではないかと思うこと(想像で描いたと思われること)が見られるようになり、作品の取っていた基本的なスタンスに生じたブレに少々の違和感はありました。
    最初は「こんなつらい思いをした人もいるんだ…」と思って涙ぐみながら読んでいましたが、最後の方は「こんなこと本当にあったかどうか…」といる気持ちで読んでしまいました。

    • 0
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全25件

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