島村速雄さんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全76件

  1. 評価:5.000 5.0

    良房と基経のキャラ

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    心だに まことの道に かなひなば
    祈らずとても 神や守らむ


    この作品が大好きで、
    ポイントが貯まれば次々読み進めています!

    絵も丁寧で立体感があり、
    時代考証・風俗考証も良くできています。(^-^)

    伊勢物語で有名な在原業平と
    菅家文草等で有名な菅原道真の組み合わせでストーリーが展開します。

    この二人の共通点と言えば、
    藤原氏に煮え湯を飲まされたことですね。

    業平の母は桓武天皇の皇女だというのに、
    出世はイマイチ。

    理想と現実の違いの大きさに
    なんとか折り合いをつけようと、
    維喬親王や紀有常らと酒や和歌に心を慰めて、
    この作品では、40代過ぎ?
    の渋くてダンディーな中年ですね。

    紀長谷雄のキャラもいいですね。
    憎めないです。(笑)

    一方、道真の方は、
    表紙絵からも分かるように
    なんとなく陰気な目つきなんです。

    作品を読めば、
    幼少期に起こったある出来事によるトラウマ!?
    が原因かもしれません。

    彼は帽子を深くかぶり、
    必死にその事を忘れようとするかのように
    深く書に埋没し、
    人間関係を煩わしく思う、

    世の中を斜めから観たような
    諦念すら感じさせる、冷めた目をして生きている少年。

    しかしひと度、納得のいかない事があれば、
    火をも恐れない胆力と正義感を発揮する直情的な面を持っていて、

    そこがとても魅力的に感じました。

    道真の真っ直ぐで不器用な所を、人生経験豊富な業平が、
    大人の理性でなだめようとする。

    そう丁度、暴走しそうな牛をなんとか制御するかのように。

    因みに、道真公は丑年生まれなんですよね。
    私も丑年なので親近感があります。

    よく天満宮にもお参りに行きます。
    行くとやはり牛さんが寝そべっているんですよね~。

    そして一番上に書いた道真の和歌の碑があります。

    これからどのようにストーリーが進んでいくのか楽しみなんですが、

    最もゾクゾクしたのが
    藤原良房と藤原基経のキャラ設定!

    良房は自分のイメージ通りだったのですが、
    基経は!!

    そうきたか~(笑)

    いやなかなかの不気味さ、
    禍々しさを漂わせた独特のキャラですね!

    二人とも不気味過ぎて
    そこがまたすごく面白いです。

    鬼や怨霊といったものは、
    実は生きている人間の心の中に存在するものなのでしょう。

    他ならぬ道真がそう言っているようです。

    • 86
  2. 評価:5.000 5.0

    他責思考

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    他責思考は自己愛性人格障害の代表的な特徴の一つですね。

    こういう考え方の人種には道徳心のネジがぶっ飛んでいるから、
    何を言っても無駄だと思います。
    野生のヒグマがぶつかって来たのと同じだと解釈していいでしょう。

    対策は、全力で逃げること。
    これが一番大事。

    真っ向から相手にしたところで、自分自身が消耗して疲れ果てて、
    損をするばかりだと思います。
    これは死ななきゃ治らない。
    腹が立つだろうけど、
    まともに相手にすると、もっと苦しむことになる。

    • 68
  3. 評価:5.000 5.0

    学校専門の警察も必要

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    学校専門の弁護士、
    今までなぜ無かったんでしょう?

    弁護士だけじゃない、
    学校専門の警察官も必要だと、心底そう思います。

    学校という密室で、凶悪犯罪が日常茶飯事に繰り返されている。
    こんなの絶対におかしい。

    こんな作品を待っていました!
    すごく嬉しいし、読んでいきたい作品です。

    作者さん、応援しています。
    加害者をコテンパンにやっつけてほしい。

    • 34
  4. 評価:5.000 5.0

    お布施して!お布施して!お布施して!

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    ショコショコショーコー🎵
    ショーコーショコショ♪

    あの歌、本当に気持ち悪かったです!

    新し物好きな人は、新興宗教にハマりやすい気がします。

    自分は伝統的なものを重んじる性格で、
    オウム‥というのは、どうも胡散臭くて関わる気すら起きなかったですね。

    なるほど、小さい頃から反社会的な性格で、
    若い頃すでに犯罪歴があったのですね、あの化物。

    許せない凶悪犯罪です。

    たとえ麻原が、公害として有名なチッソの水俣病の影響で
    家族に視力異常の被害が出ているとしても。

    公害被害を受けた人全員が、こんな恐ろしい事件を起こしている
    わけではありません。
    本人個人の性格や考え方が異様に歪んでいます。

    全部読ませていただきましたが、
    低評価に書かれているギャグ要素は、あまり気になりませんでした。

    漫画家さんが自分の姿をコミカルに描くのは、よくあることです。

    「パエトーン」という山岸凉子先生作の
    チェルノブイリ原発事故に関する作品でも、
    作家さんやその周囲の人達はギャグっぽく描かれていたので、そういうものだと
    思っていました。

    特に森園先生は、旦那さんを凶悪犯罪で失っておられる
    犯罪被害者の遺族の方でもあります。

    簡単に人の生命を奪う麻原のやり方に、誰よりも
    激しい怒りを感じてらっしゃると思います。

    とても分かりやすく、10代20代の若い読者にも
    理解しやすく出来ている作品だと思いました。

    坂本弁護士一家の常軌を逸した殺⚪︎害方法や遺体の遺棄方法も
    思い出しただけでゾッとします。

    お子さんがもし生きていたら、今は32歳くらいに成長されているか
    と想像すると、本当にやりきれない気持ちで
    涙が溢れてきます。

    続きをお待ちしてますおります。

    • 22
  5. 評価:5.000 5.0

    謎に包まれた作品

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    大変興味深く読ませていただきました。

    こちらの作品は、山岸凉子の名作『日出る処の天子』と対比されたりして
    物議を醸していたが、
    純粋な古代史ファンとしては、どちらも
    面白い。

    山岸先生の描く妖しげで聖人君子とは程遠い孤高の厩戸皇子にたまらなく魅力を
    感じたが、彼が描かれたのは
    10歳から20歳までの10年間だった。

    池田先生の作品では、四天王寺から依頼を
    受けたらしく、
    皇子が生まれてから亡くなるまでの一生涯が描かれている。

    特に面白いと思ったのは、大王家の皇子達が蘇我氏のしがらみから逃れて、
    独立した大王家たらしめようと躍起に
    なって考えていたことだ。

    特に竹田皇子がかなりしっかりとした考えを持っている人物に描かれていて
    新鮮に感じた。

    こちらの厩戸皇子のキャラは、
    絵に描いたような優等生だが、まあ、
    これも親隋外交への熱意の布石になっている。

    また個人的には、物部守屋の腹心である
    捕鳥部万の無念が、丁未の乱の際に
    詳細に表現されていたことが興味深く
    面白かった。
    ついでに万の白犬のエピソードも加えて
    あったら嬉しい。

    難を言えば、登場人物の多くが
    日本人離れした彫りの深い顔なので、
    びっくりした。
    もう少し東洋人系の容貌にして欲しかった。

    やはり厩戸皇子の死には謎が多い。
    49歳の病死には、
    暗殺や自殺の可能性を
    一蹴するにはあまりにも胡散臭い要素があり過ぎる。

    これからの調査や研究の成果を期待したい。

    • 16
  6. 評価:5.000 5.0

    むちゃくちゃ笑った!

    これ、いいですね!
    夢中になって、あっという間に全部読んでしまいました。

    個人的には今年読み進めて一番面白かったのは、この作品と
    「応天の門」でした。

    もともと万葉集や古代史も大好物だったので、
    そしてこの何とも言えない独特の世界観が好きです。


    次巻が楽しみですし、第1巻も単行本で買い揃えようかなと思っています。
    (^.^)

    自分も若い頃から、どこか主人公に似たミニマリストな部分があるので
    シンプルな生き方には大変共感しました。

    最初の始まりの部分から面白くて、もう吹き出してしまいました。(笑)

    主人公山上さんが物事に全然動じない冷静過ぎる人物で、
    なんとなく知らないうちに奈良時代の奈良生活に違和感無く馴染んでいる
    のがすごい!

    そこはまあギャグでコメディーで、お笑い作品なんですけど、
    歴史物や奈良時代好きにはオススメです。

    のんびり、ほんわかした作風になっているので、癒されますね。

    奈良時代って・・・
    現代と似ている部分が 多いと思われます。

    戦争を経験したことがない世代が大多数の時代になりましたね、
    戦後70年以上が経った現代。

    そしてこの奈良時代前期もそうなんです。

    一つ前の飛鳥時代と呼ばれる辺りでは、
    新しく日本に入ってきた仏教をめぐる権力抗争から
    大化改新などの革命や血みどろの粛清、
    その後の後継者争いから壬申の乱という国内での大きな戦争がありました。

    しかしそのおかげで、律令国家としての制度が一応整ってきました。
    平城京の時代は、非常に現代と似ていて
    戦争の経験が無い人々が大多数なんです。

    まあ、東北や九州では、ちょくちょく小規模な内乱が
    あるというものの、
    中央の平城京では、現代人と同じく平和ボケしてる人が多かったんじゃない
    でしょうか?

    そういう時代背景もあって
    現代人の山上さんはスッと奈良時代に入りやすかったような
    気がします。

    でも現代と大きく違うのは、抗生物質が無くて
    恐ろしい伝染病にかかると、あっという間に死んでしまう点。
    まだまだ怖い時代でもあります。

    とにかくシュールな世界で、
    好きな人はハマってしまうと思います。

    これからどうなっていくのか、めっちゃ気になります!
    お金を払ってでも絶対に読みたい!と思える作品に
    久しぶりに出会えました。

    • 13
  7. 評価:5.000 5.0

    プロの漫画家の世界

    の厳しさが本当によく分かる作品でした。

    自分も小さい頃漫画家を夢見たことがあるだけに、瞬く間に全部読みきってしまいました(笑)

    うーん…!とうならされます。
    色々様々なことを考えさせられました。

    特に大手の出版社に連載の作品を持っている作家さんは、
    私が思っている以上、
    いや想像を絶するほどの苦悩があります。

    漫画家は頭脳労働。
    それと同以上に体力・精神力が要求される過酷な仕事です。

    自分の好きなように描かせてもらえない苦しみがあります。
    作品イコールお金なんですよね、
    それもビッグマネー。

    出版社の編集者がOKを出してくれるネームでしか、描かせてもらえない。
    それがイヤなら辞めろ、ということなんですよね。

    その環境に耐えられそうにないなら、
    別の安定した月給制の仕事をしながら趣味で作品を描いていくしかないですね。

    手塚治虫の「火の鳥」某巻のあとがきに
    赤川次郎のコメントがあったのを思い出しました。
    「僕は本当は漫画家になりたかった。でも絵が下手でどうしても描けないので、
    諦めて小説家になった」
    と書かれてありました。
    この作品では、
    それと正反対の才能の持ち主が登場します。
    そして自分の考案したネームを出版社の編集者にことごとく否定され、
    悩みあぐねていた際に、アシスタントの仕事を頼まれて行く。
    そこから大きな悲劇、ドラマが始まります。

    画力とストーリー作成力、コマの構成力。
    本当に全てを生み出す映画監督と同様の作業だと、この作品を読んで痛感させられました。

    • 12
  8. 評価:5.000 5.0

    癒やされる~!

    人間関係に疲れた時は、
    これを読むに限ります。

    ゴチャゴチャした人間関係や
    ドロドロの恋愛トラブルなど一切無し!
    動物たちが主役の心和む
    1話完結型の面白ストーリー。

    個人的に一番強烈に印象に残った動物は、
    コミック9巻に登場する
    鮨屋の「名犬さぶ」。

    飼い主が自分の飼い犬の犬小屋に
    大きな字で「名犬さぶ」と書いてある
    のを見てひっくり返るほど笑いました。

    • 12
  9. 評価:5.000 5.0

    大好きな作品❗️

    長岡先生のとても繊細・優美な絵で、幻想的な仕上がりになっています。
    ただ、このまま読むと内容が前後して、初めての読者さんは混乱するかもしれません。

    そこで古代史までの作品を時代順・時系列順に並べ替えて、
    更に各話の主人公も付け加えてみました。

    183話 啼沢女の杜 仁徳朝?に仕える将軍の息子・河鹿(架空の人物)

        暁の回廊 道昭法師 (めちゃコミックには掲載されていない)

    153話 夢の奥城 天智天皇皇后・倭姫王

    12話 春宵華宴 田辺史(架空の人物)

    171話 月の琴 田辺史(架空の人物)

    18話 孤悲歌 史の妻・遠智(架空の人物)

    61話 枯野 田辺史(架空の人物)

    66話 玉響 田辺史(架空の人物)

    1話 葦の原幻想 遠智の妹・真名(架空の人物)

    41話 天離る月星 藤原不比等

    76話 眉月の誓 藤原不比等

    23話 天地のあわい 行基法師

    29話 但馬皇女悲歌 但馬皇女

    34話 夜の虹 まゆり(幼名・真名)(架空の人物)

    187話 天ゆく月船 氷高皇女

    199話 異聞 竹取物語 藤原不比等

    195話 晩蝉 大伴坂上郎女

    228話 昏い月 藤原武智麻呂

    218話 飛火野幻想 開、珂瑠、依羅(全て架空の人物)

    202話 初月の歌 大伴家持


    大体こんな感じだったかなぁ。
    時代がかぶってるものもありますが。ε-(´∀`; )

    実在する人物に架空の人物が紛れ込んでいるので、理解しづらいと思いますが、
    参考になれば幸いです。

    • 9
  10. 評価:5.000 5.0

    アレよりはずっと良い!

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    最終話まで読みました。

    明日香もサヤも、
    救いようの無いくらい愚か者なんです。
    そう思いました。

    しかしね、
    社会に対して、二人ともアグレッシブ!

    snsを利用してでも
    動機は自己顕示欲求か承認欲求かも
    しれないけど、

    社会に出よう!
    努力しよう!

    と積極的に自分自身が
    「生きよう!!」
    と行動しているところには魅力を感じましたね~。

    逆に最も気色悪くて吐きそうな
    嫌悪感と恐怖感を持ったのが、

    生きようとしない人たち。


    つまり引きこもりやニートです。

    今、無料読みできる
    『働かないふたり』という作品。

    引きこもり兄弟の妹の春子のことを
    思うと、

    明日香もサヤも、立派に就職して社会人
    (だった)。

    引きこもりの春子は
    生きようとしていないんですよね。
    自分の人生を。

    死んでいないだけ。

    昼夜逆転してゲーム廃人。

    ちょっと脳に障害が有りそうだけど、
    家族も適切な処置をせず
    ほったらかし。

    そんな、
    自ら生きようとも死のうともしない

    全く向上心の無い生き方。

    ほのぼのもしないし癒されもしないです。
    (^_^;)

    自分の人生を誤魔化しているだけの
    非建設的な人生よりは、

    彼女達の人生の方が
    山有り谷有りで、
    苦しみもがきながらも、よほど

    充実した人生を送っていると思います。

    周囲に迷惑かけたり
    傷つけたりしてるけどね。
    本人も傷ついたり、喜怒哀楽をかみしめている。

    向上心が有る人生は、
    魅力的です。

    • 7
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