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  1. 評価:4.000 4.0

    一気に読ませる!が…釈然としない点も。

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    ネタバレあり。

    二十歳を前にした3人のヒロイン(?)達の、過去のトラウマ や、それに根差した性癖の呪縛に右往左往しながら、各々のアイデンティティを模索する話……と、要約すればそんなところですが、何しろぐいぐいと読ませる。
    先が気になって次々次話を読んでいるうちに最後まで一気に読みきってしまいました。

    ヒロイン達(?)が各々に個性的で、いつの間にか好感を持てました。

    が、どうにもスッキリしない点が。

    1つは、一番の主役の由樹の抱える煩悶が、よくよく考えると「あまりにも普通の19歳らしい悩み」で、あとの二人の「あまりにも重く、歪んだディテール」…特に未果子の…と、天秤にはかけきれないアンバランスさを感じました。

    でもその点は、だからこそ、未果子やカイトにとって“希望”であったのだと納得出来なくはない。
    寧ろ、客観的に見れば非常に特異で深刻な闇を抱える彼らが“腐らず”“擦れず”、そこにすがる姿にピュアな健気さを感じてしまう。

    ので、そこはOKとして……

    『祥』が、最後までなんの制裁も受けずに“好い人”になってることが釈然としない。

    なんでホテルに戻って加害者であるのは自分だと明かさずに逃げ切ってるの???
    結局、カイトが被ってるのに、その後そのことに対してなんの良心の呵責も表現されていないところが赦せない。

    一年後の同期生とのやり取りについても、あれで爽やかに大団円におさめようとは、詰めが甘いにも程がある。

    カイトはサツジン未遂、未果子は売る春(こう表現しないとレビューさせて貰えないらしい)と、普通あんな風に同期生たちに受け入れられる訳がなく、社会的に背負うものの壁はもっと大きい筈。
    本来、それだけ祥の罪は重い筈なのに。

    最後の最後までぐいぐいと読み引き付けておきながら、あまりにもキレーな纏め方が一気に作品をチープで軽いものにしてしまった感が否めない。

    が、イラストの美しさやキャラ設定、心理描写やストーリー展開の軽妙さには確かに読者を惹き付ける力があるので、読んでいるプロセスは楽しめる…ということで、☆3つに近い☆4つです。

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