5.0
すごい面白い!(感想長くなりました。)
「推しの子」を読んでみて、まず最初に感じたのは、物語の設定がとても斬新でありながら、現代社会のリアルな側面を鋭く描いている点です。アイドルという華やかな世界を舞台にしながら、その裏側に潜む闇や、登場人物たちの複雑な感情が絡み合っていくストーリーは、読者をぐいぐい引き込むような力があると思います。アクアとルビーの双子は、どちらも過酷な運命を背負っているけど、それぞれが違う形で「推し」だった母・アイを想い、行動していく姿が感動的です。特にアクアの復讐劇は、普通の少年漫画やミステリー作品にない、独特の緊張感があると思いました。復讐をテーマーにしつつも、単なるダークな物語にとどまらず、人間の愛情や執着、夢と希望について深く考えさせられるのがすごいなぁと思いました。ルビーの方は、アイドルとして母の夢を継ごうと奮闘するけど、彼女自身のアイドルとしての成長が描かれているのが共感しやすいんじゃないかと思いました。特に業界のプレッシャーやSNSでの炎上と言った現代的な問題もリアルに描かれていて、読んでいて「これ、自分にも関係あるかも」と思わせる瞬間が多い作品だと思います。アイドルのキラキラした表面だけじゃなく、努力や犠牲、そして孤独を抱える姿は、読者に「表に見える者だけがすべてじゃない」ということを教えてくれる作品です。それから、ストーリに散りばめられている伏線がすごい繋がっていると思っていて読み進めるたびに「あ、ここでこの話が繋がるんだ!」と驚かさせることが多くて、何度も読み返したくなる作品だと思いました。特にアイの死にかかわる謎や、彼女の「愛」という言葉の意味を探る過程は、物語全体を通じて大きなテーマになっていて、最後まで目が離せないっていう感じでした。作画も素晴らしくて、キャラクターの表情や感情の動きが細かく描かれているから、読むだけでその場面の空気感が伝わって来ると思います。「推しの子」はエンタメとして面白いだけじゃなく、アイドル文化や芸能界への批評性もあるし、人間の本質や感情の複雑さを深く掘り下げている点で、すごく考えさせられる作品だと思いました。
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【推しの子】