5.0
小説のような、映画のような
小説を読んでいるような、映画を観ているような気分で読みました。
アラフォーならではの嫌でも向き合う現実、喪失感、焦燥感をやさしい、あたたかい希望が包み込む。
二人の、少しずつ変化していく絶妙な関係性と空気感が素敵。
主人公達の家族、友人、同僚などの登場人物全てが人間としての深みを持っていて魅力的だし、舞台となる久慈の家を始めとしたいくつかの場所の、生活感や匂いまで感じられるような描かれ方も素晴らしい。
脇役の登場人物を軸に展開するエピソードもひとつひとつ重要な示唆や共感するところがあり、自分でも忘れていたような素敵な気持ちを思い起こさせる瞬間がたくさんありました。
Hなシーンはすごく色気があって綺麗でエロいんですが、人と人が体を重ねるってただ快楽のためだけではなく、こんな欲求を満たしたいからなんだな、という精神的なところまで表現されている気がして、二人と同年代の自分にはすごくグッときました。
人生の中で、自分にとっての吾妻や久慈に出会えたら幸せだな。
ぜひ、大人に読んでほしい良作だと思いました。
続きが楽しみです!
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スモークブルーの雨のち晴れ