牛の首2さんの投稿一覧

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11 - 20件目/全68件
  1. 評価:5.000 5.0

    心温まるオアシスのような

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    以前からちょこちょこTwitter連載読んでて、大好きな作品です。
    定番のトラック転生から悪役令嬢になったのが、子持ちのおじさん(しかも紳士)というのが最高に良い。定番の知識チート神様チートじゃなく、おじさんの長年の社会人経験と人柄の良さで難局(?)を切り抜けちゃうのが素敵。人の名前咄嗟に思い出せなくて、何とか知恵を絞って名前思い出そうとするの中年あるある笑
    中身はおじさんだけど、ハーレム狙いとかじゃないのも好きなところ。頑張ってるヒロインちゃんについつい親目線になっちゃうとことか、いかにも良き父って感じで心温まります。そりゃこんな実の娘とも仲良しな心優しいお父さんがinしたら、悪役令嬢になるのは土台無理ですよね。てかもう指先にまで神経行き渡った、社会人マナー完璧なただのハイスペック令嬢ですやん……笑
    絵柄もほんわか、話もほんわかしてて、老若男女問わず安心して読めるのがホント好き。エキサイティングで殺伐とした物語も嫌いじゃないけど、たまにはこんな小春日和のようなお話にのんびり癒されるのも悪くないよね。

    • 7
  2. 評価:5.000 5.0

    現代の甲冑職人の心意気

    お仕事モノのマンガが好きで、男性向け女性向け問わずよく読むのですが、中でも1、2を争うほど好きな一作です。
    父が個人経営の紳士服専門店で働いていたので、イギリス式紳士服のセオリーや歴史については何となく知ってたのですが、イタリアンスーツの事は全っ然知らなかったので、国が違うとジャケットひとつ仕立てるのでもこんなに色々違うんだ……と目からウロコでした。イタリア式コーディネートではカフリンクス付けないのが普通だとか、このマンガ読むまで知らなかったよ……。
    一話完結のオムニバスで、あくまで主体になるのはお客様。そんなお客達の大事な商談に、ハレの日に、生涯一度の決断の時に身につける「勝負服」を、究極のアルテと遊び心をもって作り上げるオリベの姿には、まさにスーツ=現代の甲冑を造る職人としての自信とプライドが嫌み無く感じられて大好きです。ちょいちょい入る紳士服の蘊蓄も興味深くていいですよね。これからフォーマル多目なドラマや映画観る時には、スーツが気になってしまいそうです!
    特にお気に入りのエピソードは「最期の夢」。ほろ苦さを含みながらも読後感は爽やかで、その癖涙腺絞られるラストが最高です。良作のヨーロッパ映画を観たような気分になりました。
    続編も全部ハズレ無しの面白さだけど、シリーズではこの「サルト・フィニート」が一番好きかも。

    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

    絶対電車で読んじゃいけない、愛しき日常

    他サイトでBL作品タグ検索してたら見つけた……とかいう出逢いに、何か運命のような「オラわくわくすっぞ」的予感を勝手に感じて一気読みしました。予感は間違ってなかった!ほいでこれ、BLじゃねえ笑!

    ただでさえ笑いの沸点が人より低い私には、一話目から試練でした。「来年から中止にした方がいい」で声あげて笑ったわ。自分語りで恐縮ですが、JKだった頃、男子柔道部の稽古見てた時、顧問の先生が「女子が見てるぞー!気合い入れろー!」って発破かけた途端部員の皆さんの動きがキレッキレになったの思い出しちゃって、笑いながらもほっこりしたり。上手く言えないんだけど、過ぎた時代への郷愁感とかじゃなくて、今ぼーっと生きてる日常の風景が愛しくなるんよね和山先生の作品て。
    しかし、どう上手くレビューしたらいいか分からない作品てあるけど、これはその筆頭かもしれない。同じ和山先生の「女の園の星」もだけど、「高校生のゆるい日常」としか纏めようがないのに、明らかに面白さが天元突破・オーバーキルしている腹筋破壊兵器を、どう表現したらいいのか見当もつかんわ……。
    ただ私に言える事は、読み終わる頃には近所に立て掛けてある看板までちょっと可愛く感じるようになる事と、「絶対に電車で読んではいけない」という事だけです……笑

    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    永遠のオール・タイム・ベスト

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    少女マンガ史上どころか、紛れもなくマンガ史上に残る大・大・大傑作。米ソ冷戦末期のアメリカを舞台にしたクライム・アクション……と一口に説明する事さえ躊躇われる、まさに吉田秋生という天才にして鬼才が生み出した、マンガ界のオーパーツのような作品だと思う。この作品にハマったお陰で、サリンジャーとヘミングウェイ読み出した人は少なくない筈!笑
    アニメ化前にも少し論争になってたようだけど、アッシュと英二の関係は、メタ的にはブロマンスかBLかは気になるところでも、本人達にはどっちでも良かったんじゃないかなと思う。
    実を言えば、初めてこの作品を読んだ少女時代、私は英二があんまり好きではありませんでした。こんなモブみたいな男の子の、一体どこにアッシュは惹かれたんだとさえ思ってたし。
    だけどそれなりに年食った今、何の気負いもてらいもなくアッシュを受け入れ、何があっても裏切らず真っ直ぐ見てくれた英二は、いつ崩壊してもおかしくなかったアッシュにとっては、どんなに得難い友だったろうと思うようになったんよね。作中では「普通の子だから」と言われていた英二だけど、人って年を取れば取るほど気負うし遠慮するし疑うようになってくものだから、10代の英二の「普通」とは、一足早く否応なしに成熟し、老いていかざるを得なかったアッシュにとって、氷河期に差し込んだ太陽の光のようなインパクトがあったんだろうな。何の理由もなく側に在ってくれる日だまりって、大人になればなるほどありがたいし愛しいもんなのよ……
    アッシュの死によって英二の心の半分もまた死んだのだろうけど、最終回の後日談「光の庭」のクライマックス、その「英二の死の結末」が語られたのがこの作品のあらゆるエピソードの白眉だと思う。ずっと封印していたアッシュの写真を映写機で写しながら、少し歳をとった英二が静かに涙を流すシーン。あの場面で、英二の心を道連れに逝ってしまったアッシュは、英二にこの先生きていくだけの魂を返してくれたんだと思ってます。私はこの話で、アッシュとセットではない、英二という一人のキャラクターが凄く好きになりましたね。
    初めて読んだ時、最終回は何とか泣かずに読めたけど、「光の庭」はもうボロッボロでした。正直今でも涙なくしては読めんわ……。
    永遠のオール・タイム・ベストです。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    生きる気力が湧いてきちゃう

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    マ……マクロファージさんまさかのメガネ執事w!無印とギャップありすぎますが、これはこれで面白いですね!
    私も女性なので、貧血やら冷えやらをサプリメントで誤魔化しつつも、PMSやら生理痛のしんどさに生きる気力をごっそり削がれる事がままあるんですが、あらゆる細胞さんらがこんなに頑張ってくれてるんやからなあ……しっかり生きなあかんなあ……と、何かよく分からん生きる気力みたいのが湧いてきましたありがとうございますw!
    これは出産で終わりのようですが、是非第二部として、産後のホルモンバランスの乱れや閉経、更年期障害なんかも描いて欲しいです。妊娠出産とかいうエクストリームな荒行に特化した身体だからこそ、歳食っても女性の身体は色々面倒臭いんやでえ……。でも細胞さんらとは一生の付き合いだからね!しっかり身体を労って生きていきたいですね。

    • 3
  6. 評価:1.000 1.0

    チグハグな印象

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    長いこと高評価なので読んでみました。
    う~ん……ちょっと私にはよく分からないです。他の方も書かれておられるけど、貴族社会の身分の厳しさ云々という話(ヒロインによる下女むち打ちとか)ひとつ取っても、悪い意味での貴族らしさしか伝わって来ない。身分を嵩に着た奥方が、メイドを解らせる為に鞭打ちするとか、完全に噛ませ悪役の所業だと思うんですよね……。恋愛ものでヒロインがこれでは、感情移入出来ないです。
    それから貴族社会を描いている割には、ディテールが甘すぎるのもちょいちょい気になる。言葉使いの稚拙さ(これ個人的にめっちゃ気になった)や、ヒロインに侍女一人もついてない(ドレス着る文化でそりゃ無理でしょ)とか。特に、政略にせよ正式に結婚した正室に侍女一人つけないまま10年以上放置とか、旦那と家令何やってんの?て感じ。ナチュラルに男尊女卑の世界なら、尚更奥方(しかも幼妻)の生活周りをまともに手配してやれない旦那なんてあり得ない。こういう細部がペラペラというか杜撰過ぎて、どうも物語に入り込めないんですよね。これなら貴族社会とかじゃなく、素直に現代舞台のループものにした方がまだマシだったのでは。
    申し訳ないけど課金はないです。お好きな方ごめんなさい。

    • 7
  7. 評価:4.000 4.0

    有能ヒロインの良作ファンタジー

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    なろう発の「白い結婚」モノでは一番好きかも。一見、愛人紛いの妙な女を囲う無能公爵に嫁がされたドアマットヒロインもの……とみせかけて、実は有能ヒロインの領地経営モノなところが好き。悪役令嬢モノでありがちな、突然生えてきた身分の高いイケメンに助けて貰う展開があんまり好きじゃないので、よく考えて自力で堅実に状況を打開しようとするヒロイン・オパールには好感が持てました。
    後、絵柄がとっても可愛い!お屋敷やドレスの描写も丁寧で美しく、オパールの素敵なドレスを見てるだけでも楽しい。個人的な好みの問題だろうけど、華やかで可愛い絵柄が多い令嬢モノの中でも、頭ひとつ抜けた魅力を感じる絵柄ですね。すっかりファンになっちゃいました。
    ただ、ご都合主義なところも多少気にはなります。ホロウェイ家の使用人達が、慕っている筈の主家のお嬢様の結婚の事情を知らなかったり、公爵と公爵家の使用人達が常識を疑う程の大バカ揃いだったり(ヒロインを引き立たせる為とは思うけど)。特に、政略結婚相手の公爵が無能+無神経なので、割と序盤は読むのが苦痛だったところもあります。
    とはいえ、先が気になって原作小説小説を読んでしまった程には面白かったし、原作の結末も私はかなり好きでした。丁寧な恋愛描写も良かった。原作のネタバレになるので詳細は伏せますが、有能ヒロインのお仕事モノや、白い結婚モノが嫌いじゃない方には、この先も安心して楽しめる良作だと思います。
    既に結末は知ってしまってるけど、なんとかあのラストまでたどり着いて欲しい。更新が遅くて焦れますが、最終回まで応援していきます。

    • 3
  8. 評価:5.000 5.0

    王道少年マンガのお手本

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    名は体を表すと言うか、タイトル通りの古き良き王道少年マンガ。ダイの大冒険のテイストが好きな人なら、今作の雰囲気が嫌いな人は居ないと思う。
    やはり導入の、主人公ビィトが魔族との戦いに身を投じるまでのエピソードが上手い。ダイ大では師、今作では憧れの冒険者……とキャラの立場や設定、シチュエーションこそ違うが、自分(ビィト)を守って犠牲になった仲間の為、彼らの得物(と業)を背負って戦いに赴く、というのがベタだけど熱い。王道とはマンネリの事ではない、圧倒的に支持されてきた「面白さの正道」なのだという事を教えてくれる良作。
    ドラクエシリーズで公式イラストや脇キャラのデザイン担当してる中鶴勝祥さんがキャラデザに関わってるのは、素直に驚きました!ヒロインの衣装もキャラ造形も、男っぽ過ぎずお色気に走り過ぎてないのが好感を持てます。まだ途中までしか読んでないけど、彼女もダイ大のレオナみたいに可愛くて強い女の子になってくれるといいなー。
    長い休載からの待ちかねた連載再開、ゆっくり追いかけながら、最後までお付き合いしたいですね!

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    ヨーロッパを作った海賊達

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    アニメ一気見でハマり、読み始めました。
    キリスト教化する前、ガチ中世のヴァイキングの生きざまを、第二次ゲルマン民族大移動で彼らに襲われた国々(英国やフランス)の視点ではなく、アイスランドやデンマークのヴァイキング視点で描いた物語……というのが大変珍しくて、圧倒的面白さもありどっぷりハマってしまいました。
    私が歴史物のマンガを好きで読むのは、当時の衣装や風習にめっちゃ興味があるからなんだけど、そういう細部をめちゃめちゃ精密に調べて描かれてるのが素晴らしいです。例えば序盤のトルフィンの幼少期、瀕死の逃亡ドれい(←NGワードに引っかかるのでこれで)を主から譲り受けるために、トールズが若い羊を引き渡す交渉をするシーン。あしべゆうほ先生の「クリスタル★ドラゴン」でも、ヴァイキングの集落で似たようなやり取りがあったですが(あれは更に1000年程昔の時代だけど)、ドれいは歴とした財産であり、その処遇や売買について嘘や誤魔化しは敵対する集落間であっても許されない……みたいな、当時の北方民族の法の概念がきちんと描写されてるんですよね。こういう法の概念を持っていたから、彼らが信仰していた北欧神話の神々は、誓約に沿って栄え、誓約によって滅びる神々だったんだな……とか、思わぬところで物語の奥行きが感じられるのが楽しい。まさに細部に神が宿った作品だと思う。
    トルフィンは歴史上実在した人物だそうですが、私は彼がどんな人生を送った人なのか知りません。それはこの作品が完結するまで、調べずにいようと思っています。とある欧州史の教授の「ギリシアがう植え、ローマ帝国が花開かせ、キリスト教が肥料を与え、北方ヴァイキングが耕し、そして東方の遊牧民の馬の蹄が蹴散らして出来た、それがヨーロッパ」という言葉をとても印象深く覚えているのですが、ヨーロッパという偉大な文明圏を造ったマスターピースの一員であり、歴史の片隅に小さく名を残した「普通の人」でもあったろうトルフィンの物語を、この素晴らしい作品を通して見届けたいと思うのです。

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    同人最大手(日本最古)

    「あさきゆめみし」読んだ後だと落差が凄いですw
    そうですよね、源氏物語BL部分あるし、紫式部先生腐女子(しかもコミケ壁大手クラス)で何も間違ってねえ……!流石は日本女流文学のマイルストーン式部先生、歪みねえな!
    宇治十帖は娘ちゃんと共同制作か……楽しみ過ぎますw

    • 7

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