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作品レビュー
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1 - 10件目/全82件

  1. 評価:2.000 2.0

    設定の面白さ、底の浅さ

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    一言で表すなら、「もったいない」漫画だと思った。

    「消したい感情を消せる」能力、という設定は面白いと思った。
    ネガティブな感情、例えば恐怖だとか怒りだとか嫉妬だとか、そんなもの、感じている最中は誰だっていい気はしない。
    だが、ネガティブな感情やコンプレックスが人間のモチベーションになり得るのはよくある話だ。
    だいたい、負の感情だって欠くことの出来ない私たちの一部なのであって、その一部分だけを都合よく消去しようとすれば、人間はあっさり破綻するだろう。
    そのあたりを、どう広げて、掘り下げて、ストーリーに仕立てるのか、というのが、私のこの漫画に対する期待だった。

    しかし、まあーその掘り下げが浅いの何の。
    「恐怖を失ったら、車に轢かれた」
    「怒りを失ったら、にやにやした何か気持ち悪い人になった」
    「嫉妬を失ったら、アイドルをやる気がなくなった挙げ句、狂信的なファンにバットで殴られた」
    おいおい。
    いくら何でも浅すぎる。

    余談だか、昔ジャンプに「マインドアサシン」という漫画があった。
    主人公は医者で、相手が「消したい記憶」を消せる、という能力を持つ。
    設定がちょっと似ているが、はっきり言って、「マインドアサシン」の方が百倍面白いので、興味のある方は、是非どうぞ。

    • 80
  2. 評価:2.000 2.0

    血の通わない家族たち

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    家庭で妻と娘から虐げられている夫の話。
    夫はその理由がわからず、悩みながら生きている。

    まあ、好きに悩んでくれたらいいけど、いくら何でも都合がよすぎる展開に、正直うんざりした。

    駅のホームから落ちかけた主人公をナイスバディーの美女が助けてくれて、待ち合い室で話を聞いてくれて、「それってDVじゃないですか」などと差し出がましいことを言い、翌日にはSNSの投稿から主人公の居場所を突き止めて、自分を傷つけるような家族は捨てちゃったらどうですか、などとほざく。
    何なんだお前は。

    主人公の娘は不登校だが、久しぶりに登校したら転校生のイケメン(ちなみにこいつは主人公を助けたナイスバディーの息子)が突然、友達になろう、と手を差しのべる。
    その日の夜には、深夜のファミレスで話し合っている両親の会話を盗み聞きしたい娘のために、繰り返し、深夜のファミレスまでノコノコ来てくれる。
    何なんだお前ら親子の即効性の高いバイタリティーは。

    登場人物たちの苦しみも悲しみも怒りも、全てがご都合主義の作り物で、まるで血が通っていない。
    何の共感も同情も感情移入も出来ない。
    なぜならここに描かれているのは、人間の感情ではないからだ。

    • 52
  3. 評価:2.000 2.0

    自由と責任と金田一少年

    夫がろくな人間ではない、ということには何の異論もない。
    世の中にこういう夫婦が多くあって、苦しみながら何とか生活している妻が多くいることにも異論はない。
    その痛みが生半可なものではないことにも、本当に、異論はない。
    ただ、申し訳ないが、自分の不幸を他人のせいにする大人が、私はどうしても好きになれない。

    現代の日本社会には問題もたくさんあるが、素晴らしいこともいっぱいあって、そのひとつは、基本的には互いの自由意志に基づいて結婚ができる、ということだ。
    自分の生きたい相手と一生を共にする自由がある、ということだ。
    これほど素敵なことが他にあるか、と私は思う。
    少なくとも、江戸時代はこうはいかなかったのだ。

    それほど素晴らしい自由であるから、当然、そこには責任がつきまとう。
    結果的にどんな相手だったのであれ、どんな経緯や偽りがあったのであれ、選んだのは、自分であるはずだ。
    仮に、結婚してみたらアル中でヤク中のバイオレンス野郎だった、という場合ですら、選んだのは、自分なのだ。
    その重大な責任を置いといて、「結婚したら変わってしまった」とか、安直に被害者ヅラするのが、私は嫌いだ。

    ある人が「この人と幸せになりたい、じゃなくて、この人とだったら不幸になってもいい、っていうのが、愛なんじゃないかしら」と言ったそうだ。
    それは、極端かもしれないが、ある部分、完璧に正しい気もする。
    酷い人間だから別れたい、ではなくて、酷い人間であってもこの人がいい、というのが夫婦なのではないか、と私は思う。
    いや、そうではない、というならば、その結婚はやはり、失敗という他にない。
    ただし、大人がどんなに失敗を悔いようが、その大人の姿を見て生きる子どもがそこにいるということは、肝に銘じておかなくてはならない。

    中学生のときに読んだ『金田一少年の事件簿』で、金田一君が「自分の不幸を他人のせいにするのは、ガキだって言ってんだよ!」と言っていた。
    そのときから、私はずっとそう信じてきたし、これからも信じていきたい。
    ありがとう、金田一少年。
    漫画って、いいなあ。

    • 42
  4. 評価:2.000 2.0

    タイトルでアレルギーを起こす

    ネタバレ レビューを表示する

    ミもフタもないことを言うが、タイトルが嫌だ。
    冗談ではなく、タイトルは大事だ。
    ある意味、その作品を象徴するものだからだ。

    まず、こういう「とりあえずセンセーショナルよね」的なタイトルが私は大嫌いである。
    「私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。」とか(他作品へのとばっちりで申し訳ないが)ね、もうタイトルたけで知性の欠如を感じる。

    次に、「読者に問いかけちゃうわよ」的なタイトルも私は大嫌いである。
    「離婚してもいいですか?」とか(繰り返し、とばっちりで申し訳ないが)ね、お前は誰に聞いてんだ、とイライラする。

    何と本作、その両方を兼ね備えたタイトルである。

    何が「罪ですか?」だ、罪だっつーの、殺_人は罪だっつーの、法治国家ナメんな。
    罪を遂行する覚悟を決めろ、汚れて生きることから目を背けるな、罪を正当化すんな。

    あー、またムカついてきた。
    タイトルがアレルギーを引き起こす。
    もうね、なぜ私がこれを読んだのかがね、謎だよね。

    さて、本編ですけれども、正直、タイトルほどは酷くなかった。
    しかしまあ、これで「殺された」っていうのはいくら何でも無理があるし、被害者は気の毒ではあるけれど、自らの愚かさでもって自分を追い込んだようなところもあり、そこまで同情できなかった。
    そうするとまた、タイトルにムカついてきて、私はただ、絶望するしかなかった。

    • 37
  5. 評価:2.000 2.0

    透けて見える大人の事情?

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    霊能力を見込まれて、「死者が通う学校」で教師(でありながら死者たちを成仏させる役割も担う)を務めることになった主人公の話。

    最初に、根拠も何もない陰謀論みたいなものを書いて申し訳ないが、評価が高すぎて、怪しい。
    あまり露骨なことを言うとレビューが消されるような気がするのでやめておくが、【完全独占配信】の謳い文句があって、何か、そういうことなんじゃないの?と勘ぐってしまうくらい、正直、酷かった。

    設定としては悪くないが、展開としては凡庸の一言に尽きる。
    そして、とにかく主人公のキャラが、もう訳がわからない。
    基本線は、愚直なまでに真摯に生徒に向き合う、というキャラなのだろうけれど、いきなり「死者の通う学校」に放り込まれて、校長の「あなたならできる」「あなたの真面目さがいい」とちょっとおだてられただけであっさりその気になっちゃう。
    大丈夫かこいつ。
    変な壺とか買わされるタイプなんじゃないの?と不安になる。
    まあ、百歩譲って順応性の高すぎる善良すぎる人物なのだろう、と思いきや、いじめの果てに殺された生徒の霊と話す中で、突然、復讐の鬼のような形相に変わり、「その恨みを晴らしましょうか。私たちで」などと言い出す。
    あれ?私は何の漫画を読んでたんだっけ?とマジでわからなくなった。
    続いて、誰に教わったわけでもないのに「死導」「狂育的指導」などというパワーワードを振りかざす。
    何なんだお前は。
    しまいには、いじめた生徒たちへの罰として、「生涯、霊の玩具になる」という終わらない悪夢を科す。
    ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムかお前は。

    私の評価と世間の評価が割れることなんかまあ、多々あるし、何の世界でも作品に対する評価というのはそういうものだということは重々承知しているが、いくら何でも、これはおかしい。
    うーん、やっぱり消されるか?このレビュー。

    • 34
  6. 評価:2.000 2.0

    お前は私のキャパを超えている

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    マッチングアプリで出会った女の子に即日実家に誘われ、ホイホイ着いていく。
    その実家の村への道すがら、「この先命の保証なし」という立て札があるのに「あんな注意書き本当に存在するんだな」で流す。
    村の入り口がまるで刑務所だと感じながらもスイスイ入ってゆく。
    「景観保存地区」だからと、バッグにスマホに鍵に時計、全て取り上げられて平然としている。
    マッチング彼女に胸を押しつけられただけで「まあいっか」とリセットされる。
    この全てが、冒頭の第一話で提示される主人公の姿である。

    駄目だ。
    お前はいくら何でも私のキャパを超えている。

    まあ、一話でレビューを書くのも失礼だから、それなりに読み進めてはみたけれど、共感できるとかできないとかそういうレベルではない主人公の馬鹿さ加減をリカバリーできる要素は、特になかった。

    • 25
  7. 評価:2.000 2.0

    誰も彼もがどうかしている

    ネタバレ レビューを表示する

    まあ不倫ものだけど、何かもう、登場人物たちがあまりにぶっ飛んでいて、ついていけなかった。
    性格が悪いとか、変わり者とか、そういうレベルではなく、ほとんど異常者である。

    【異常者①主人公の夫の不倫相手】
    シングルマザー、職業は弁護士。
    夫が妻(主人公)を裏切る瞬間がたまらないわ、というようなトチ狂った恋愛観を持つ悪徳女。
    客がたくさんいるレストランで「早く奥さんと別れてよ!」と怒鳴り散らすなど、情緒不安定な側面も持つ。
    だいたい、こんな、すぐに我を失うようなヒステリックな人間に、弁護士が務まるのか?

    【異常者②主人公の夫】
    異常者①と不倫中の銀行マン。
    結婚した当初は優しかったが、仕事のストレスから豹変していく。
    けなげに夫を慕う主人公に対して、結婚記念日には床に現金をばらまき、「好きなものでも買うといい」と言い放つ。
    お前はおぼっちゃまくんか。
    どうしてそうなるんだというレベルで人格を破綻させている。

    【異常者③主人公】
    夫が上記のようなサイコぶりを発揮しているにも関わらず、あくまで夫を迷いなく愛している、と書くとまともそうだが、いくら何でも度が過ぎている。
    夫が食卓で妻の方を見ようともせず、ずっとスマホをいじっているのに、「今日は久しぶりに夫と夕食だえへへへ」と喜ぶなど、常人よりIQが大幅に欠落しているのではないかというレベルで幸福のハードルが低すぎる。

    【異常者④主人公の幼馴染】
    本来であれば白馬の王子様的な位置づけのはずのこいつがとにかく一番ヤバい。
    主人公が苦しんでいると見るや、ソッコーで夫の不倫現場の写真を撮って主人公に見せるというバイタリティーの持ち主だが、主人公の弱みにつけこんであわよくば、というような狙いがなく、「花ちゃんをいじめるやつは許さない」というティーンエイジャー未満の正義感で動いている。
    主人公を救うというより、もはや夫とその不倫相手を陥れることが目的化している感があり、とにかく不気味すぎる。

    あれ?
    何かちょっと面白そうな感じになってしまった。
    まあいいか、それはそれで。

    • 24
  8. 評価:2.000 2.0

    サブタイトルが…2

    個人的な話で恐縮だが、私がレビュワーランキングで1位になれたのは、かなりの部分、この作者の「RISKY」という漫画に書いたしょーもないレビューのおかげなので、この作者には足を向けて寝られない、と思っている。
    だから、作品の評価は甘くなる。
    それが人情というものである。
    しかし、いくら何でもこれは駄目だ。

    多分、多くの読者が同じことを考えたと思うが、目の前で育っている我が子より、生まれてこられなかった子どもに執着する母親なんて、いるわけねえのである。
    ここでつまずいてしまうともう、作品の頭でドロップアウトせざるを得ない。
    残念だが、作品の前提にあまりに巨大な地雷が潜んでいて、それを踏まずに没入することは、まともな神経の持ち主には困難であると思う。

    これまたどうでもいい話で恐縮だが、「RISKY」のレビューで、私は「復讐は罪の味」というサブタイトルに対して、「目玉焼きは卵の味、って言ってるようなもんだ」と苦言を呈している。
    本作のサブタイトルは「私の中の君」である。
    これはもしや、「私の中の黄身」であって、作者は私のレビューへのオマージュとしてサブタイトルをつけてくれたのではないか、という妄想に耽って、私は遊んだ。
    それくらいしか、この漫画に対してすることがなかった。

    • 21
  9. 評価:2.000 2.0

    愛してたんじゃないの?

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    「こういう漫画」は毎回、読む度に嫌な気分になる。
    だったら読まなきゃいいのだが、おそらく、私には「怖いもの見たさ」と似たような種類の「醜いもの見たさ」とでも呼ぶべき感情があって、それが定期的に発露するのではないか、と自己分析している。

    「こういう漫画」という雑な言い方をしたが、簡単に言うと、妻が元夫を、あるいは夫が元妻を(という漫画は少ないけれど)告発するタイプのエッセイ風漫画である。
    告発内容はだいたい不倫かモラハラで、本作も然り。

    本来「こういう漫画」は、不倫やらモラハラやらをしていた側がこらしめられてスカッとする、みたいなのが正しい楽しみ方なのだろうと思うのだが、私はどうしてもそういうノリになれない。
    はっきり言うと、漫画の中で悪役になる夫や妻より、漫画を描いている側に醜さを感じる(もちろん、完全なフィクションならこの限りではないけれど)。

    「こういう漫画」に対して私が感じることはいつも同じだ。

    「愛してたんじゃないの?」

    愛は冷めることがあるのは認めるよ。
    愛は消えることがあるのもわかるよ。
    でも、冷めたからって、消えたからって、「許せない」という裏切りを受けたからって、「何でもあり」なの?
    どんなに酷い人間として描くのも自由なの?
    愛した人を(ないし愛したと思い込んだ人、でもいいけどさ)、そこまで貶める自分の醜さに、どうして耐えられるの?

    私にはマジでさっぱりわからない。
    まあ、わからないでいられるというのが、きっと幸せなことなんだろうけど。

    • 14
  10. 評価:2.000 2.0

    あまりに物足りない

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    様々な悩みを抱えた人々が、占いをきっかけに前に進む、という筋の連作短編。

    派手な破綻はないものの、あまりに薄味で、ちょっとびっくりしたほどだった。
    だって、占いは本当に普通にタロット占いをしているだけで、感心するような示唆とか、ましてや特別な能力とか、何もない。
    かといって、登場人物たちのドラマに深い何かがあるわけでもない。

    私の前に何やら悩んでいる人が通りかかり、彼らは占いを受けて何となく上手いこといって、勝手に振り切ったり立ち直ったりして、去っていった。
    極論すれば、それをただ眺めているだけの漫画であり、読んでいるうちに、私はいったい何をしているのだろう、という徒労感に襲われた。

    まあ堅実っちゃ堅実だけど、いくら何でも物足りない。

    • 14
全ての内容:★★☆☆☆ 1 - 10件目/全82件

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