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父親がド最低
主人公の男の子がとてもいい子で超お気の毒なお話です。ハートフルに仕上げてますが、心が痛む。
お母さんを亡くして間もない10歳の男の子が乳飲み子を世話します。学校帰りのお迎え、必要物を揃え(裁縫含む)、洗濯も面倒を見るのも、そして学校の宿題を(なかなかできない)するのも10歳の男の子。もやもやが溜まっても子育ては当然待った無し。
そんな我が子に対して、「良い子」だと褒めてればいいと思っているのか、良いお父さん風の父親は気晴らしにピクニックにいくと言って無断で事前になんの説明もなく女性を連れてきて「今日はママだと思ってね」と、、、(この時点で普通いじめレベル)、女性になつく赤ちゃんの弟を見て複雑でたまらない(お母さん亡くしたばかり)男の子が喜ばないことを責め、「お兄ちゃんなんだから」と言い、言い返した男の子の頬を殴ります。
しかも、頭を冷やした男の子が「ごめんなさい」と謝るという結末で、お父さん最後まで謝らず、「許す」感じで話がまとまるのがものすごく理不尽です。。。
そのほか、お母さんを亡くしたばかりで学校生活犠牲にして家事と子育てやってる10歳で男の子の誕生日に「わがまま言って良いぞ」と言っておいてウキウキ楽しみにしている我が子を置いて、赤の他人が勝手に進めたお見合いに出かけていきます。
耐えられなくなった男の子が見合いの場まで来て、男の子今度は見合い相手に口が切れるほど殴られます。
この状況で父親は息子へ謝るのではなく「再婚する気はないよ」と言って男の子は喜んで、そのまま家族で出掛けていくのが良い雰囲気で、、、
子供は親を慕うもので、まして母のいない子が頼るのは父親しかおらず状況的に10歳の男の子に対して優しく威厳のある態度で虐待しているに等しいと思ってしまうのは私だけでしょうか。男の子と赤ちゃんの絡みは可愛いのですが、大人が最っっ低すぎて(しかもそれが最低な風に全く描かれていない不思議)お父さんが出てくると、「クズ」って思ってしまいます。
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