5.0
表題作。ツボでした!
5つの短編集です。
もしかしたら、どれも、病気とか、トラウマがテーマなのかな?
表題作『眠り男と恋男』。
各地を行商で回ってるイケメン 2人のお話。
ロイス(攻め)は、睡眠中に意識なく性行為に及んじゃう・・・そしてその記憶もない、という厄介な病気を発症。
この作品、ジュード(受け)が、とにかくツボでした!
筋肉はしっかりついてるんだけど、ちょっと華奢な骨格も、
かっとするとすぐ手が出ちゃうケンカっぱやさなのに、エッチで感じすぎると甘甘に甘えちゃうギャップも、たまりません!
ごついライダーブーツを愛用してて、
衝動に任せて、下半身は裸で、ブーツだけはいたまま、コトに及んでるその描写も、もうどエロいです!
ロイスが発症してるときと、
薬を飲んで、発症してないときと、
両方のエッチの描写が出てきますが、
発症してるときは、たぶん相方を女性だと勘違いしているし、
ジュードの呼び掛けにも応じなかったのが、
発症してないときは、ちゃんと呼び掛けに応じて対話しながらのエッチで、
描写自体はエロエロなのに、なんだかその様子を見てて、甘甘でキュンキュンしました。
『太陽と秘密』も、エロかった!
これも、ガツンとハートやられました。
タイトル通り、太陽が燦々と照りつけ、しかも周りはたぶんご近所さんだらけの中での秘め事・・・・
いやー、エロかった。
そのほか、
『優しいディナー』は、過去のトラウマから、激しい好き嫌いを持つようになってしまった青年と、それを治そうと付き合うジシェフのお話。
『夜を逃げる』は、幼児期の事件から、闇が怖くなってしまった男性と、そんな彼をやさしく見守り甘やかしながら待つ攻めのお話。
『待つ花』は、制度にがんじがらめにされているために、縛られて無理矢理そういう行為を強いられねば、自分の心の通りに動けない青年と、それを分かって許している攻めのお話。
どれも、短編なのに、しっかり世界観が分かって、そして攻めに精神的ゆとりがあるのがよかったです。
しっかりしたストーリーとエロ、やっぱりこの作者さんはいいなー。
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