5.0
絶対読んでほしい!
単行本4巻まで大人買いしました。
月刊誌kissで連載されているんですが、奇数月のみの隔月連載で、なかなかのスローペース。それだけが残念です。
高校生の主人公・陽菜(ひな)が、明治時代にタイムスリップすることから話しははじまります。
タイムスリップにもたくさんの謎が隠されていて、普通の少女マンガにあるお話しとは全然違います。
さらに、困窮した華族・雛子(ひなこ)と、金持ち平民・孝章の婚姻問題。
平成から飛ばされた陽菜は、この孝章に恋するんだけど、ほんと切ないんです。
切ないっての通り越して、悶絶する(>_<)
さらにさらに、孝章の父が経営する貿易会社の裏事情・アヘンの密売や、孝章の父の策略が恐ろしいし。
そこにいろんな人が巻き込まれて命を狙われたりで。
闇は深く、サスペンス要素てんこ盛りで、ハラハラドキドキ、キュンときて、もう心臓が痛いです。
ただ最初だけ読むとイマイチだな~と思うかもしれません。
同じタイムスリップもので、アシガールを読んだときもそうだったけど、最初の1~2巻は序章のようなもので、本題に入るためのお話しって感じがします。
涙雨も25話ぐらいからやっと話の本筋に入ってきた、というか、ようやく主要人物が出揃ってきた感じがします。
ストーリーはすごく練られていて、タイムスリップの謎、幼い頃の記憶、アヘンや裏世界、たくさんの伏線がはりめぐらされていて、引き込まれ感が半端ないです。
アシガールと違うのは、主人公陽菜の恋がほんと切なくて、ハッピーエンドで終われるかどうか最後までわからないこと。
でも前向きで明るい陽菜だから読みたくなってしまうんです。
そして、アシガールの若君がイケメンだったように、涙雨の孝章もほんとかっこいい。
いや、もうなんだコレってぐらい、ほんとかっこいいんです。
ガツンとやられます。
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