【ネタバレあり】潔く柔くのレビューと感想

潔く柔く
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  • 2024/04/29 10:00まで 本作品の 1~ 53話を無料配信!

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  1. 評価:5.000 5.0

    辛かったけど

    幼馴染みのハルタの事故死が、読んでいる私にもとてもショックで…。何日か引きずってしまいました。その後のカンナがとても痛々しくて、辛かったですが、禄に出会えてホントによかったなー、と思いました。
    真山とカンナは、同じ辛さをわかり合えるけど、やっぱり一緒にいたらいつまでも立ち直れなかっただろうし、禄だからこそ、辛さもわかってあげた上で、しっかりと向き合って立ち直る方向に導くことができたんだろうな〜と思います。
    胸が苦しくなるような場面が多かったのですが、身近な人の死に傷ついて前に進むことが出来ないでいる人達が、様々な出会いがあって前に進んでいく結末が清々しい感じです。

    by 匿名希望
    • 54
  2. 評価:5.000 5.0

    凄く好きで、凄く上手く組み立てられていると思う作品です。

    カンナは自分のハルタへの想いや、ハルタの本当の想いを知らない内にハルタがいなくなってしまい気持ちが追い付かなかったのだという事が繊細に描かれていて胸が締め付けられます。

    そんな儚さが見ていて感じ取れる程の絵の美しさ、年齢を重ねても、どこか追い付いていないカンナに対してちゃんと前に進んでいたアサミの再開後に言った『アンタ、まだ15歳だね?』はタイミングが秀逸すぎる!

    ロクはロクエピソードでは、あまりピンと来なかったけど(笑)終盤のカンナとのストーリーは、とても好きです。お互いにポッカリ空いてしまった何かを補う様な、相手をみているからこそ気が付いた何かが自分を変えてくれた様な…2人が出会って本当に良かったと思えました。

    by 匿名希望
    • 17
  3. 評価:5.000 5.0

    紙の単行本だと第1巻に
    ゆまの話、ハルタの事故の話まで収録。
    区切りのいいところで終わる。

    瑞希の話、あいの話へと続く第2巻を読むと
    「じつは、全部の話がつながってること」に
    気付きやすいと思うのですが、
    (梶間くん、真山やカンナも再登場するし…)
    電子書籍だと
    話の区切り方がまたちがうので、
    「じつは全部の話がつながってること」を
    実感できるまで、少しかかるかもです。

    第1巻を読んだ段階では2つの短編という印象。
    第2巻を読むと「あっ続きモノだ」という感じになると思います。

    短編集として読んでも
    もちろん面白いですが、
    続きモノとして読んでいくと
    さらに面白いです。

    話の時系列がランダムに出てくる点は
    たまに混乱させられるけど…!
    でもだいたい話が分かってくると
    「次は誰の話がくるか」と楽しみになる。

    どの話も最終的には
    みんな前を向く終わり方なので
    後味がいい。

    男女とも異性にモテモテ同士が
    最終的にくっついちゃったのは
    何か微妙にモヤッとするモノはあった…。
    2人とも他に想いを寄せてくれる人たちが常にいたにも関わらず、そっちにはいこうとしなかったからかも。
    でもいい終わり方だったし、いい話です。

    • 15
  4. 評価:4.000 4.0

    以前レンタルで読んだことがあり、今回数年ぶりに再読です。
    カンナは誰を好きだったのか?
    各所で討論?されていますが、
    私は、カンナはハルタのことが好きだったに決まっている、と思っています。
    しかし、ロクがカンナに、「そいつのことちゃんと好きになってやれなかったから後悔してるんだろ」と指摘されカンナが図星のような表情なので、多くの読者が、カンナはハルタを恋愛感情として好きではなかったと解釈しているし、これは作者いくえみさんの「皆んなが納得するような明確な終わり方にしない。何かしらのしこりを残す」ための策略?かなと思っています。
    ただ、当時カンナはその気持ちに気づいていなかった。ハルタが亡くなった後に、本当は自分も好きだったのだと気付いたのだと思います。だから誰よりも後悔が大きいのです。だって本人が死んでから気付くなんて、もうどこにも自分の気持ちを持って行きようがないじゃないですか。ロクの「せめてちょっとでもそういうことになっていればあなたの気持ちはそこまで重くはないよね」というセリフは、せめて恋人同士になっていれば、ハルタが亡くなったとしてもこれほど長く引きずることはなかったはずだからです。
    もちろん、解釈は読み手の自由だと思います。私なりの解釈です。

    • 12
  5. 評価:5.000 5.0

    落とし穴

    ハルタが恐れた、落とし穴とは何だろう?

    15歳のカンナは、まだ恋に芽生えてなかったと思う
    ハルタはカンナにとっても 一番近く、特別ではあっただろう
    けど、ハルタの想う気持ちとはとても同等ではなくて、そのことはハルタも充分分かっていた。

    ハルタがカンナに気持ちを伝えることで、カンナの中で、愛情とは違う 情 を抱き、ハルタを触れてはならない、腫れ物のように認識してしまうことが、彼の恐れた落とし穴だったのかなと思う。
    皮肉にもその落とし穴は、彼の死によって、さらに深く、暗く、残酷なものとなってしまった。

    自分が落ちた穴なら、這い上がれる
    でも、自分の力の及ばないところで、他人の心の中で穴に蓋をされたら、這い上がれない だから怖いんだ、そのきもちは、その時の清正くんには、わかるはずもないよね、、

    読み終わってもなお、いつまでも心に残って
    何度でも読みたい作品です。

    • 11
  6. 評価:4.000 4.0

    53話無料をきっかけに最後まで読みました。
    登場人物が多すぎて混乱するので無料分を読み終えたところでノートに相関図を書きました…
    無料分以降も登場人物が多かったですが、最後まで読むと人物、場面が繋がる繋がる!相関図もノート2ページいっぱいになりました。
    読み終えたときには難しいパズルを完成させたような達成感のようなものがありました。
    私も身近な人が事故で突然いなくなった経験をしているので、あの時こうしていれば…もっとこうしたかった…と何年経っても思い続けています。
    辛い経験をした同じような思いを抱えるカンナと禄が出会ってくれて本当に良かったですが二人のその後をもっと見たかったです。

    by ma-ri.
    • 11
  7. 評価:5.000 5.0

    とても気持ちの満たされる読了感

    最終章くらいになってくると、主人公やストーリーの意味?が明確になってきて、やっとああ、これは、主人公の後悔、贖罪からの再生のお話しなんだなって思いました。

    紙媒体で読めば、その辺はもっとわかりやすかったのかな?

    1人の少年の死が、周りの人達にもたらした悲しみや後悔がそれぞれの人生に与えた影響が丁寧に描かれていて、それが本当に心に刺さります。
    正直、読んでいて辛くなったり、心が沈んだりする場面も多いです。
    簡単に共感できる状況でないのに、登場人物の心の動きに、読んでいると気持ちが持っていかれてしまう。
    こういう丁寧な描写、ストーリー展開は、この作者ならでは。
    まるで、文学作品、良質な小説のような趣きがあります。
    読んでとても心が揺さぶられ、最後満たされました。

    この作品を読んだ後、どんな作品を読んだら満足できるのかと読了後の今思っています。

    とにかく、まだ読んでない人には是非読んで欲しい作品です。
    題名がまた、この作品を上手く表していて、それだけでも秀逸。

    • 8
  8. 評価:5.000 5.0

    つながってる。

    話は変わっていくけど、全員つながっている。全部読むべき漫画です。
    かんなちゃんと、はるたの話だけど、その2人をとりまく周りの、ありそうな、平凡な、話。
    はるたが死んで、かんなは、ずっとそこから時が止まっていて。それを気付かせてくれた、あさみ。ろくちゃんに出会えて、かんなもろくちゃんも、救われる。
    ろくちゃんに会って、初めてしゃべったむっちゃん。泣くよね、ろくちゃん。
    真山も、あさみも、傷を抱えながら、大切な人ができていく。

    はるたを想う、かんなの気持ち。
    かんなの気持ちを、わかってくれる、ろくちゃん。

    みんな優しい。

    いくえみ先生の描く、日常が、大好きです。

    by 匿名希望
    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    やっぱり

    いくえみ先生の作品は面白いですね。
    登場人物の気持ちが交差して、誰もが主人公。
    いくえみ先生の作品は奥行きがすごい。。
    そして流石と思ったのが、登場人物のファッションがちゃーんとその時代(2004年頃?)に流行したもので、しかも自分は登場人物たちと同年代だと思うので、まるで自分の青春時代を覗いているような懐かし〜い気持ちになりました。2004年頃のファッションて今見るとめちゃくちゃダサいんですよね😂でも当時たしかにこれがお洒落だったんです。自分もこういう素材や形の服を買い求めていたな。。とそんなこと思い出してとっっても懐かしくなりました。過去の作品を読んでこんな気持ちになったのは初めてです。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    なんとも切ない、ツラくて重たい気持ちになることも多い作品。
    でも、やっぱりこの先生の作品は素晴らしいです。

    主人公?のカンナとハルタの話から、まったく別の登場人物の話になったりものすごく広がっていくんだけど、少しずついろんなところで誰かと誰かの繋がりがあるっていうのがとても面白い。

    大人になったあさみとカンナの再会は、感慨深いものがあったなぁ。
    ラストも良かった。

    定期的に単行本で読み返してしまう、好きな漫画です。

    • 1
ネタバレあり:全ての評価 1 - 10件目/全413件

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