2.0
単調なニヒリズム
法で裁かれない犯罪者たちを独自に人体実験する臨床心理士の話。
主人公の臨床心理士には何の正義も信念もなく、あるのはただただ好奇心と探究心のみである。
つまり彼を覆っているのは一種のニヒリズムであって、その設定自体は、嫌いではなかった。
ただしまあ、毎回毎回、あまりに単調すぎる。
法で裁かれない犯罪者がいる、それが人体実験の対象にされて廃人になる、その繰り返し。
それをただただ眺めるだけでは、退屈という以外にない。
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