みんなのレビューと感想「町でうわさの天狗の子」（ネタバレ非表示）

ラストの見解

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ファンタジーとか妖とか好きなのでタイトルに天狗の文字をみて購入しました。
素朴な絵柄とやたらとリアルな田舎の風景、作者さんの育った環境が影響されているのかしら。町の人々の中に天狗、というものが入り込んでいて、ヒロインが天狗と人間のハーフという設定に全く無理がない！
もしかしたら、こんな風景が日本のどこかにあるのでは、とこちらを納得させるとても丁寧な作り方です。
田舎の高校生の恋愛もの、と思っていると途中から壮大な物語になってきて驚きました。
ラストで瞬ちゃんが二人いるような感じになりましたが、パラレルワールドということで私の中で落ち着きました。瞬臣坊と眷族の皆さんが出てくるシーンと、二ページ使った瞬ちゃんの告白はぞくぞくするくらいよかった。

瞬ちゃんが！

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ずっとまっすぐに秋姫を想い続けた瞬ちゃん、もう最高でした。
ほんとに頼りになる！瞬ちゃんがいる時の安心感はハンパないです！

最後はハッピーエンドでしたが…
天狗になって長生きする瞬ちゃん、一方秋姫は普通の女の子になって、普通に歳をとって普通に死んでいくのかな。その後のことを考えると切ない…。
助けに来た瞬臣坊たちは、秋姫をと瞬を助けるために100年間修行を頑張ったんだと思うと泣けました。

秋姫と瞬ちゃんだけでなく、周りのキャラクターも個性があって愛着がわきます。
眷属たちも学校のみんなもそれぞれキャラ立ちしていて、三郎坊の恋のその後もすごく気になる！

物語の設定もとても自然で、日本のどこかに本当にありそうな街が描かれています。

出てくる人みんなが、まっすぐで純粋で、読んでいて心が洗われました。

129話と少し長いですが、1話のボリュームもしっかりしていて40ポイントだし、無駄なとこれろがないと思うので、買って損は無いと思いました。
とっても素敵な作品なので、おすすめします。

姫様撫でて～♪お～撫でちゃる撫でちゃる。

ダウンロードで4話迄読んで凄く気に入り単行本購入しました。とりあえず話としては独特で面白い。主人公はもちろんサブの同級生、眷属達(人語を話し人の姿に化けられる狸や狐等)のキャラ立ちが秀逸、それぞれにエピソードがあり破綻せずに伏線が張られています。前半は主人公秋姫(天狗と人のハーフ)の恋バナ(笑)と高校生としての日常、後半は天狗の血を引く故の葛藤や因縁果ては業にぶちあたる様が描かれます。
全編通して一貫しているのは絆と言うか然り気無いけど揺るがない縁が暑苦しくなくふんわりと随所に配置されています。

ラブストーリでもあり、日本昔話的な要素が配された奇譚であり、誰かが誰かを思い気遣う優しさに彩られた話しだと思いました。

個人的には、眷属と天狗一家(天狗父、人間母、秋姫)のやり取りがとても好きです♪

天狗ワールド

450歳の天狗と 人間のハーフ 秋姫。。
潜在能力はあるが 全く修行をしようとしない
ほのぼのムードで ストーリーは進むが 中盤から急展開で目が離せなくなくなる
いにしえから脈々と続く勢力…祖先から受け継いだ力… 秋姫を取り巻く 弟子達＆友人達との縁
画は 素朴な感じだが 徐々に洗練されてくる

ラストの解釈難しい

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マロニエからこちらを知り、天狗がテーマも珍しいと思い読みました。
ほのぼのストーリーから、ラストはまさかの涙する展開になるとは…。
最初は秋姫を『てめー』とか『アホ』とか言っていた瞬ちゃんが、ラストはあんなにカッコイイ男に！
口は悪いけど、瞬ちゃんの行動は全て秋姫の為で、最後まで読んでからまた読み返すとそれが所々に分かり、一途な深い愛に気づかされ感動してしまいます。
ラストでは、秋姫は天狗のチカラはなくなったとの事でしたが、天狗の血は入っている訳で、長生きはするんじゃないかなぁと思ってます(瞬とずっと幸せになって欲しいので、そうであって欲しい)。
それに、普通の人間の瞬が天狗になれるんだから、秋姫もその気になって修業すればまた怪力とか空飛ぶ位の限定したチカラなら取得可能なのではと思いました。
最後に、天狗になったモミジちゃん、見たかった。

最高の名作

とにかく読んでほしい！絵柄が最初は地味で食わず嫌いしてたけど、丁寧に手書きでかかれているひとこまひとこまに作者さんの作品への愛を感じます。出てくるキャラクターが本当に個性的で、でも皆それぞれの優しさで主人公を支えます。ほんとうに素晴らしい作品です。笑いのセンスも秀逸！全てが完璧です！もちろんキュンもあります！あと、いちいち説明無しで、キャラクターの気持ちが表情や目線や動き、行動であらわされます。何回読んでも新たな発見があったりして私にとって宝物のような漫画です。こんな漫画に出会えてよかったと本気で思います！みんなにおすすめしたい！

今の時代に必要な物語

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最強の妖怪だけど、フツーに女子高生だし。
っていう事がとても丁寧に、違和感なく、幸せに描かれていて本当に好きです。

主人公やその周囲の人(？)たちは、特徴的ではありながら、でもそれを特別視したり崇めたり、ありがちな突然の使命感で世界を救ったり（笑）なんて展開ではなくて。
「そういうもの」として一緒に生きて悩んで考えて、出来ることをして。
それが、学校生活でも、この世の存亡に関わることでも、同じように行われていて。

こういうのが本当の「共存」だよなあ、と思います。現実世界もこういう、優しい世界になっていくといいなあ。

ドラえもんなイメージ

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単行本で全て読みました。
最初、どんなテンションで読めば良いのか分からなかったのですが、巻末に作者の過去話の四コマ漫画がありそれを読んで「作者はこんな面白い完成で、こんな気持ちで読めば良いのだ」と分かりました。宅配便のお兄さん話が面白い。
主人公以外が清々しいまでのブスばっかりで面白いです。親友さえもブスで面白いです。学年一のイケメンをかませ犬にするだなんて、なんて恐ろしい天狗の子！
何話かすっ飛ばして読んでいるような気になりました、ちゃんと読んでいるのに。話のつながりがいまひとつ分かりにくいこともあり。
後半はいきなりやってくる壮大な物語。テレビ版のドラえもんを見ていたはずなのに、いつのまにか映画版ドラえもんになっていて、なんだこの壮大な物語はっ⁉️フワフワ読んでいたのになんで、こんなに壮大なんやっ⁉️という気分でした。
個人的にはキツネと化粧品店の娘さんの恋路の話が好きです。

最後はクラスメイト達が年寄りになったけど、主人公達は時空の狭間にいたため、続きの高校生活をラブラブと過ごした、という解釈でえぇんやろか。

きっと今も日本のどこかにあるのかな

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どこかの田舎町にもしかしたら、今でもあるのかもしれない…今の乾いた時代であるからこそ、懐かしくホッとし、そう思わせる読後感でした。何気ない日常から後半のどうなるのかといったドキドキハラハラ感も一気に読み進むに値あり☆です。

天狗、鬼、狐、狸や白蛇…眷属たちやクラスメートたち、各種族派閥たちのキャラや何気ない会話も楽しく、主人公・秋姫の運命も、和らげてくれています。町の人々もこの非日常的にみえる現実をごくごく当たり前に受け入れてる様があまりにも普通で、ほっこりとした世界観を作り出しています♪（三郎坊の薬局でのくだりは特に良く表れてますね）

天狗道でのクライマックスは圧巻で、いよっ！待ってました！と笑

ハッピーエンド後も、あたりまえだけど、愛おしい時間が、ゆっくりと優しく流れていくんだなと、想像できる良いものでした。

わたし的に思い残すことは、天狗父ちゃんの素顔？天狗の仮面の下の顔が気になる！笑

天狗の娘さん

今までファンタジーで天狗の娘が出てきて、村でも学校でも馴染んでいる。

また
天狗山さんと天狗さんの娘、秋姫が村人に受け入れられているというお話しは初めてで、新鮮でした。
そこに悲壮感も葛藤もなくて
この世界観がいいですね。
お父さんの天狗さんのお顔が早くみたいです。

天狗さんの内弟子がいて
高校生というのも面白いです。


こんな村、どっかにありそうですが
ないんですよね(^o^;)

あったらいってみたい。