【ネタバレあり】俎上の鯉は二度跳ねるのレビューと感想
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好きすぎる作品
「窮鼠は〜」の続編。
恭一のことが好きすぎて、自分で自分の首を絞め続けトチ狂ってしまう今ヶ瀬の不安定さがここでも尾を引く。たまきと順調に歩んできた恭一の生活が、今ヶ瀬との再会であっという間に圧されて潰れていく様がなんとも残酷で儚い…。。たまきとの別れの場面、恭一が半分になったら右側が欲しい。だって右利きだから、と笑って話すたまきの健気さ、そのあと涙を堪えて「左でも良いよ…」と呟いたシーンで涙腺が崩壊しました。
どんなに自分を保とうとしても、幸せを感じた一秒先に不安と焦燥に駆られて自分の感情に押し潰される今ヶ瀬の苦しみや、このまま続くことはなくいつか決別の道を歩むことになると確信している恭一の、それでも良いと波乱を選んだ決意。この恋の最後の欠片は、自分が見届けて葬り去るという恭一の思いにグッときました。遠い未来か、近い未来、ふたりは(恐らく今ヶ瀬が)別れを選ぶとしても、この作品の終わりが束の間のハッピーエンドで締め括られて良かった。by ちゅいな- 0
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5.0
窮鼠の完結編
前作「窮鼠はチーズの夢を見る」の続きです。二人が離れていても心でつながっているとより深く感じます。なんだかヒリヒリするような恋愛なのですが、それがたまらない魅力です。
by シラハマの湯- 0
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4.0
深くて、深くて、切ない。
揺れる心情がとても丁寧に描かれていて、考えさせられる名作だった。
同性同士の恋愛について、思い巡らしても決してわからない深い気持ちとか、
悩みとか、ノンケとの恋愛の難しいところとか、
2人の葛藤がよくわかって、とにかく切ない。そこにたまきが入ってきて、
さらに悲しい。
将来とか先が見えなくても、一緒にいたいという2人の決断はすごいし、そこにはやはり愛が
あるんだなと思った。
たまきにも幸せになって欲しい。by yumyumnko- 0
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5.0
このシリーズ、読み返すかな?
私には複雑過ぎて苦しかった。
シリーズが進んでも進んでも、何故に恭一がそんなにいいのかさっぱり分からなかったし。
あんな優柔不断男、フラフラし過ぎてどっか飛んで行けばいいのにと思った。
ノンケが同性からの本気の愛に向かい合うのはそう簡単じゃないとは分かるけど、恭一は本当にズルい男。優しいんじゃない。ただの狡い男。
それでも今ヶ瀬が好きなら仕方ない。
恭一も今ヶ瀬を手放せないまでになってくれたし。
私は最後まで一途で怖い程の執着で恭一を好きな今ヶ瀬が好きでした。
彼が幸せになれるならそれで良い。
幸せになって。by puuuuuchan- 0
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5.0
最高
数多あるBLの中でも最高傑作の一つだと思ってます、水城作品の中でも1番好き。映画化は不安でしたが、役者さんがかっこよかったので許せる!
by kanaaika- 0
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5.0
都合の良い状況に流される、軸のゆるい男の心を引き止めておかなければならない、そんな男に惚れ込んでしまった恋心がとても切なく描かれています。単純に相手を好きでいるだけでは、不安が強く、他に逃げ道がなければ辛くて思い続けられないような、本能的で複雑な感情描写、人間の感情描写が秀逸な作品だと思います。
by さまなん- 0
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5.0
覚悟したハッピーエンド
あれほど優柔不断だった主人公が、最後に自分の気持ちを伝える場面にはぐっと来ました。何年、何十年後か離れていくかもしれてなくてもこの恋を看取る、すごく覚悟が伝わってきて、素敵なハッピーエンドだと思います。
by 蒼のきりん- 0
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5.0
深く突き刺さる
ノンケに恋したゲイの葛藤、などとチープな言葉では片付けられないほと深く突き刺さる作品。穏やかに暮らしていたのに、やっぱり忘れられない何かがあったのか。気付くのが遅くて、みんなが傷ついた。BLを読んで女性が可哀想だと思ったのは初めてかも。
by はくまめ- 0
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4.0
映画をきっかけに
映画をきっかけに読みました!
誰かの不幸の上に、誰かの幸せがあるんだな…
切ない。
でも。好きな話だったby いにゃにゃけい- 0
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5.0
シリーズ一気読み
映画を見て原作シリーズ一気読み。映画ではわからない心理描写とか切ない感じがたまらなくいい。
by 匿名希望- 0
5.0