5.0
剣道漫画の金字塔
1980年代に少年だった世代は知らぬものはいないくらいの超ヒット漫画です。
この漫画がきっかけで剣道を始めた人も少なからずいたはずです。
岩手の虎と呼ばれる剣道日本一の父と東北の鬼ユリと呼ばれた女性剣士日本一の母を持つ剣道のサラブレッドの六三四ですが、父親の武道館での凄絶な闘いの後の死や、ライバルの東堂修羅との因縁、全国にいる強豪たちと共に剣道を通して強く逞しく成長して行きます。
人として真っ直ぐに正しくあるにはどうすべきか等を剣道や剣道の師から学んで行く姿は、今の日本人が忘れかけている何かを問いかけているようでもあります。
剣道が単なるスポーツではなく、人としての「道」を追求して行くものなのだと改めて確認できる良作です。
- 1