3.0
すべてを金と権力で解決する物語
20年位前に読んでいて好きだったので、続いていたのが嬉しいです。
…が、大人になって読むとイラっとすることに気づきました。わざとだと思うけど、主人公家族があまりに人が良くて一切人を疑わず、かつ頭が悪いから。こちらも頭を空っぽにして楽しむ漫画ですね。
危機は他人の力(と金と権力)で乗り越えられるけど、毎度毎度律義に騙される。なんでやねん!て感じ。全く同じパターンのこともあるので、それはさすがに学習したということにしてほしい。毎回一件落着、みたいに終わるけど、そのためにかなりお金を使っていたりするので、読者はモヤります。家族みんな性格はいいけど、悪者がそこに触れて改心する…というわけでもないので、トラブルを招くための設定というか。
居候の嵐士君が悪者は排除するけど、基本留学しているので傍にいないのでセキュリティとしては成り立っていない。
現実では、お金持ちたちは一般人よりよほど危機管理意識があるだろうし、よほど性格悪いと思うので、そのままを書いたらギスギスしすぎるんでしょうね。こんな性格のいいお金持ちがいたらいいなあ…と、ファンタジーとして楽しんでいます。ディスってるようなレビューですが、この作者さんの感性は独特なので好きです。
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