3.0
いろいろ回収不足…
異世界転生モノに、整合性を求めてはいけないことは、分かっちゃいるけれど、やっぱり気になる!綺麗にまとまっているように見えて、な〜んも解決しておらんだろって感じかな。
まず、国王陛下ソルバイトは、舞花のどこにそんなに惚れたんだ?ある日、突然舞花の声が頭の中に聞こえてきてって…その程度で、こんなスパダリになっていーんかい?
それから、「救世の力」を子孫に伝えるために、王族や血族以外との婚姻は許されないのが絶対ルールのはずだけど、結局舞花でいーんかい。ソールの様子を見ていると、そもそも「救世の力」を強めているのは、重すぎる愛に由来する強い意思ぢゃないの?
異世界に飛ばされた理由が、はっきりしていない様子からすると、またいつか元の世界に戻ってしまうと考えるのは、舞花も読者も当然のこと。そこんところも、全く放置されたままで完結しちゃった。
何より、最後の最後まで、ソールに対する舞花の返事は「お断りします!」ま、これはツンデレだからいいんだけれど。でも、ここまでソールが入れ込む舞花の魅力、最後まで分からなかった…。
厳しめレビューですが、異世界転生ドタバタラブコメという点では、とても楽しめます。多少人物の交雑が見られるものの、文月路亜先生の画も好みなので、ツッコミを入れつつ、最後まで一気に読み通せました。軽めの異世界ファンタジーがお好みの方に、おすすめです。
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