2.0
とりあえず…この作品は人形にまつわる怪談の類ではありません。球体人形を作る人が陥りやすい精神疾患があるような誤解を与えやすいのでは?と心配してしまう作品です。
作品の途中まで“ヒヨリ”が人形だとは思わず読んでいました。ソウスケ視点で描かれているので人間だと思い込んでいました。
ラストまで読み進めても作品の伝えたいことが分からないです。
球体人形愛好家による殺○をえがきたかったのか、一愛好家のソウスケの異常な思考による殺○を伝えたかったのか…という点です。
他の愛好家の殺○を描いても良いとは思いますが、ソウスケの起こした事件の一つをなすりつける為だけに描いたとしたら球体人形作成者や愛好家を誤解することになるのではないかなと思いました。
ストーリー的にはソウスケの起こした事件をいくつか描いてくれた方が面白味がでたのではないかと思います。
ストーリーにハマり結末が知りたいというより、作者さんが何を伝えたかったのかが知りたくて読みました。
ラストはソウスケの多重性の一部が暴走することによって脳内のヒヨリがそれを代弁している形で事実を明かしています。
後味はいろいろな意味であまりスッキリしません。
ヒヨリが人形だとわかるところまでは面白かったのですが、最後まで読むのはあまりおすすめできないかもです。
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胡麻餡一択!
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