4.0
淫魔ものの中でもまさかの「あの密」に焦点を当てた今作品。
物語の序盤でヒロインが彼氏に浮気されたくだりがなかなか胸糞なんですが、そんな中で会社の後輩の相葉くんと半ばヤケ気味でそういう雰囲気になり、なんやかんやとありつつ淫魔であることを告白して「あの蜜」を提供して貰う関係になります。
淫魔と言っても相葉くんの内面はむしろ純情素朴青年であるため、生きていくために仕方なく祖母のツテでパック入りの蜜を栄養剤よろしく飲んでどうにか生活してきた。
ヒロインには元々好意を抱いていたことも相まって、相葉くんは自身の淫魔としての本能と恋心に苛まれ、尚且つ相葉くんを好きになり始めたヒロインとのすれ違いで葛藤します。
濡れ場とか本番まで至ってないうえ、主に蜜供給メインなのに作者様の描写力の賜物で不思議と過激に感じられます。(油断してたら表紙でもやられる笑)
二人のキャラクター性が基本的にほのぼの純朴系であるため、そのギャップにほっとさせられつつ一息ついたところでまた緩急つけられて揺さぶられます笑
淫魔と人間はなぜ本番が出来ないのかとか、それならこの相葉一族はみんな生粋の淫魔なのか??とか、ちょこちょこ気になる謎や伏線にも引っ張られつつ物語は進んでいきます。今後が楽しみです。
- 5