みんなのレビューと感想「兄妹 少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:5.000 5.0

    表情の無さ

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    「非日常」として目の当たりにする事件や霊視世界との比較をするため、「日常」として大家族(家族経営)や兄妹の設定を強く出しているのか。
    私の環境とかけ離れているので、こんな仲の良い兄妹は本当に「マンガ」であると思ってしまうが、それは単に私が妹の気持ちを考えなくなってしまっただけなのだろうと、思ったりもした。

    さて、兄の骸骨キャラは表情が無くセリフが辿々しい分、仕草がコミカルでかわいらしいと思います。
    ふらんちゃんの時のように人外キャラもイキイキさせて、楽しく描かれている気がします。
    探偵モノという観点では、マーニーと比較されるんかな?あえてこの世界観にした木々津先生の思いは何だろう?とか思いながら読んでいます。

    木々津先生の女の子は、みんなエロかわいくて好きです笑。これからも楽しみに応援しています!

    by bbdd
    • 0
  2. 評価:3.000 3.0

    比較の問題

    素人探偵である主人公の少女が、死んだ兄とコンビを組んで事件を解決してゆく話。

    同じ作者の「名探偵マーニー」という漫画があり、作品の枠組みや雰囲気はかなり類似している。
    大きな相違点としては、死んだ兄が主人公のバディ役である点で、これがもちろん、本作のアイデンティティーである。
    が、私は正直、この設定にイマイチ乗っかれなかった。
    乱暴に言えば、この設定は「要らない」と思った。
    本作がつまらないわけではないものの、比較をすれば、明らかに「名探偵マーニー」に軍配が上がるのではないか。

    作者は短編の名手であると思う。
    以前、「名探偵マーニー」のレビューの中で、「ここまで短編が上手いともう短歌とか俳句の芸の世界」という意味のことを私は書いたが、その本質は「削ぎ落とす」ということに他ならない。
    限られた尺の中で十分にドラマを描くためには、余計なものはことごとく削ぎ落とさなければならない。
    それこそ、肉を落とされた骸骨のように。

    しかし、「死んだ兄が相棒として存在している」というのは、結構重たい「肉づけ」なのだ。
    この存在がある以上、主人公にも、兄にも、見せ場を与えないといけない。
    また、本作は悪事に手を染める人間のバックグラウンドに、人の悪意を具現化したみたいな霊的な存在(イメージは「ホムンクルス」という漫画のそれに近い、本質的には全然違うけど)も描いているので、その描写も必要になる。
    結果、限られた尺の中では許容量オーバー気味になり、詰め込まれた要素は増えているのに、話としては薄くなっている、と感じた。
    また、「名探偵マーニー」で感じられたような「削ぎ落とされた短編の美学」みたいなものも、かなり目減りしてしまっている気がした。

    ただ、仮に「死んだ兄が相棒」の設定をなくすと、これはもう、「名探偵マーニーと同じじゃん」ということになり、何か変化をつけるしかなかったのはわかる。
    が、正直それならもう、「名探偵マーニー2」でよかったんじゃないか、という気がしないでもない。

    まあ、これら全て比較の問題であって、純粋に本作を見た場合、私の評価はちょっと厳しすぎるかもしれない。

    by roka
    • 2
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