5.0
最新15話まで何度も胸撃ち抜かれました!
配信中の最新15話まで読みました。
進学塾に通う優等生女子とヤンキー校に通う不良男子。。という一見共通点がない正反対の二人リサとゼン。
ありきたりなラブストーリーと思いきや読み進めると案外そうでもない。
じわじわと感じるタイトルの上手さ、
完璧ではない二人のキャラクター描写と対比、
序盤の二人の出逢いからテンポよく進むところ、シンプルだけど尊いセリフなど
全て文句なしに五つ星だと思います。
二人の出会いは雨の中。
喧嘩でぼろぼろ瀕死状態のゼンを見て見ぬ振りする通行人の大人達に対して、巻き込まれる事を恐れず傘をそっと差し出し救急車が必要かとゼンに尋ねるリサ。
ゼンの反応や状態を見て、頭にタオルをかけ救急病院の詳細を書いたメモを手渡し傘を置いて静かに立ち去るリサのかっこよさに最初は心掴まれてしまいます。
その行動に恩義を感じたゼンは、後日リサを見つけ出し、手書きのお助けクーポンを渡したり、困ってる時は俺が助けてやるからと自信満々に言う。ハート撃ち抜かれました。こんなこと言われてまず嬉しくない女子はいないですから。
二人の愛の始まりを感じたところは、
母子家庭で育った優等生リサは、母親や恋している塾講師や周りの同級生全員からしっかり者で一人で何でもできるドライな女子と思われているのですが、実はとても不器用な女子だとゼンが最初に見抜くところじゃないかなと個人的に感じました。
必要な場面で、ドラ○もんのようにいろんなアイテムを重たいカバンから出すリサ。これって一見準備がいいしっかり者な女子と見られるのでしょうけど、、実は、しっかり者でいなきゃ、周りに迷惑かけたらいけないと自分に言い聞かせる一種の強迫観念を打ち消すための行為だったりして、、ちょっと切ないです。
その荷物が詰まったカバンを置いて身軽な状態で、ゼンのバイクの後ろにまたがり景色を眺めたリサの心理描写が素晴らしかったです。
そういう流れがあって、ゼンのシンプルで最高のセリフが飛び出します。
リサの足りない物は俺が貸す、俺の足りない物はリサが貸せばいい。だったかな。
もう愛に溢れてますね。
ゼンと敵対しているボス猿フーみんが、”ゼンとはうまくいかないよ” とリサに言ったその言葉の真意が気になるところですが、、二人の愛の行方がどうなっていくか楽しみです!
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