5.0
一応転生ものだけど…
転生者ととしての記憶が戻るとともに、鑑定スキルが目覚め、自分才能や適性を理解して花を開かせてゆく話。転生者だからはじめっから強いっていう、よくある話の展開では無く、レベルが低い状態から自分で苦労と工夫をしながらレベルを上げてゆく展開で、別に「転生者」の設定は無くても成り立ちそうな話ではあります。
しかし主人公には圧倒的なチート能力があります。それは物語の世界で3人しかいない付与術師の能力で、才能に目覚めて4人目の付与術師となったことです。身につけている衣服や道具、アクセサリーに自分の今持っているスキルのレベルをそのまま付与できるので、複数の道具に付与することでレベルを一気に跳ね上げたり、パーティーの仲間に付与した道具を渡せばレベルが上がるどころか、本来使えない魔法まで使える様になる、など付与術師って万能過ぎな感じです。
転生者の記憶が戻るまでは、周囲から疎まれるクズのような貴族の長男だったようで、物語は「記憶がもどった時には、単身で国外追放が決まっている」という酷い所から始まるのだけど、転生した元の人格がなかなかの苦労人だった為、仲間にも恵まれ、いい感じに成り上がっていきます。
絵も綺麗で、物語のテンポもよく、楽しめる作品だと思います。
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