5.0
この瞬間が愛おしくなります。
夕方の公園の風景、子供の頃の会話、急ぎ足になった夕焼けの家路…どんどん引き込まれていきます。
主人公が助けようと行動すればするほど、悲惨になっていく親友の最後。ついに親友の結末をわかっていて、全てを受け入れて残された時間を愛おしみ気持ちを伝える主人公、彼らと一緒に私も涙を流しました。
購入して読んだラストは、そういうことかなと予感していました。
この作品によって、ずっと私の心に後悔が残っていたお別れも、あれが最善の行動だったんだよ、あの時必死に頑張ったことは正解だったよと伝えてくれたような気がします。このタイミングでこの作品に出会えたことに感謝します。
過ぎた時間の中にある大切な思い出は、今生きている私がしっかり心の中に留めておこうと改めて思えた作品でした。
- 7