難しいテーマの作品
最初の数話だけでもかなり精神的に堪える描写があります。
「苦手な方はご注意を」と書きたいところですが、当時の日常・出来事をノンフィクションではないとしてもかなり忠実に描いていると思います。
この時代の書物や当時を伝える作品(日本観点、中国観点の両方)を読むとこの作品が必ずしも大袈裟に、そしてイタズラにグロく描いていないことが分かります。
ストーリーは「生きる」「守る」ということを改めて意識させるような力強さを感じさせます。
生きることと大切な人を守ることが難しい時代だからこそなのでしょう。…と、そんな視点で読むと面白味が違ってきます。
現代では映画化は難しいかもしれませんが、この作品が30年以上前のものだったら間違いなく映画化されていたかもしれませんね。
この時代のことをあまり知らない方にも分かりやすい作品だと思うのでおすすめです。
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5.0