4.0
時代を感じる純愛だよね❣️
あやは子爵家の妾の子。ずっと家で何の教育も受けることなく女中のようにこき使われて来た。姉の初子に縁談がきた。前にあやと知り合って、あや自身淡い恋心を持った相手だった。でも、初子には身分違いの恋人がいた。とうとう、心中をはかって亡くなってしまった。そんな状態で、父が縁談相手に代わりに提案したのが、あやとの結婚だった…。それまで父親は見て見ぬふりしてたのにね…。結婚相手からは「愛することはない」と言われても、あやは純愛から結婚した。
でも、結婚してから旦那様は何かと気をかけてくれる。本を読みたいが意味が難しくて分からないことを正直に話すと、辞書と小説を渡してくれる。あやの真っ直ぐさにだんだん旦那様の心がほぐれていくようだ。
このまま、あやには幸せになって欲しいなぁ。
明治ではまだ貴族と平民の差や、そのための結婚、妾の子…。時代に翻弄されるよね。とても読みやすい物語なので、おすすめです!
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