5.0
実は哲学的で高尚な作品
正直言って、BLマンガで
こういった作品に出会うとは
思いもよらなかったので驚きました。
私は初め
エロティックな展開のみに期待して
読みはじめたのです。
ですが、読み進めるうちに、
この作品はまるでサイコミステリーの
文藝作品のようだと感じました。
後半あたりまで読み進めると
哲学的思索を芸術的に織り上げています
性愛や愛憎を、多角的な視点で捉えて
社会的価値基準や
自分の価値観を揺さぶられ
彼らは、何故そう感じるのか?
何故、その選択をするのか?
BLコミックにはライトに短く
気軽に愉しめる作品が多いなか
この作品は
ズシッと重厚な読後感で
様々なことを考えさせられました。
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