5.0
読み進めると深くなっていく
最初は、御曹司の気まぐれプロポーズ、大したことない出自の女の子のシンデレラストーリーかと思ってましたが、読み進めたらいい意味で違いました。現代において、古めかしい作法だとか儀礼的な風習だとか残っていることもありますよね。形だけではなく精神的なものまでも含めて。言語化できない違和感があったり、そのまま受け入れるには腑に落ちない点があったり。そうしたことに、登場人物の言葉を借りて思考して紐解いていく作品かな、と思いました。ヒロインはロリータ調で可愛くて、どんなに前フリで煮干し女だとかだらしないとか行き遅れの等々頑張って難癖つけて貶めてもそうは全然見えなくて、かわいくて健気で頑張り屋さんで品すらもあるんですけどね。だから初期設定ミス!って感じなのだけが玉に傷ですけどね(笑)
- 0