5.0
懐かし過ぎて震えてきます
ポーのシリーズは時代が行き来する構成が魅力。私達はストーリーとストーリーの隙間を埋めながら、美し過ぎる謎と見事に仕掛けられた罠にハマってしまう。私が、サー・トーマス・クェントン卿の名前を最初に覚えたのは何十年前だろう…気が遠くなる。幾年もおいて、違う場面で何度か出逢っていたその名前の謎がようやく溶けるのか。生きててよかった。はい、間違えなく購入する昔からのファンです。
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ポーのシリーズは時代が行き来する構成が魅力。私達はストーリーとストーリーの隙間を埋めながら、美し過ぎる謎と見事に仕掛けられた罠にハマってしまう。私が、サー・トーマス・クェントン卿の名前を最初に覚えたのは何十年前だろう…気が遠くなる。幾年もおいて、違う場面で何度か出逢っていたその名前の謎がようやく溶けるのか。生きててよかった。はい、間違えなく購入する昔からのファンです。
往年の萩尾ファンです。長い時を経て再開された「ポーの一族」今回の話はなんと...
"1888年9月1日"から始まります。アランが仲間に加わって9年後。クエントン卿がエドガーをモデルにランプトンの絵を描く経緯の話なんですね!何十年も前に初めて読んだ「ランプトンは語る」に続く物語が、令和になってから読めるなんて、本当に嬉しい限りです。
アーサー・クエントン卿って誰だっけ?
しばらく思い出せなかった。
何せ45年ぶりだから。
読んで、
ああ、エドガーをモデルにランプトンという絵を描いた画家さんだと思い出した。
私達はエドガーと同じ年齢だった少女の頃に、
漫画「ポーの一族」に出会った。
そしてメリーベルに出会った少年が、
数十年の年月を経て老年になって
メリーベルに再会したように、
数十年の年月を経て、
私達はまたエドガーに会えた。
永遠に変わらないエドガーの周りで
年老いていく普通の人間のリデルやオービン。
昔少女だった読者も、まさにリデルやオービンと同じ体験をしているかのよう。
まさか読者が漫画の脇役と同じ体験をするとは・・・・
年月を経て、
自分達は年老いて、少女は老女になったのに、
エドガーは、昔少女が憧れた「永遠に若い少年」の姿で、
また私達の前に現れてくれたのだから。
昔の抒情的で繊細な絵柄は変わってしまったけど、
中年/老年になった往年の少女の私達に、
またエドガーやアランに会うチャンスをくださって、
モー様、本当にありがとうございます。
多くの読者の方々と同様に私もエドガーと同年代の頃、夢中になって『ポーの一族』を読みました。
あの悲しい結末の続き(another story?)が読めるとは、漫画好きのまま大人になって良かったと幸せを感じました。
この物語は『ランプトンは語る』で名前が出てきただけのアーサーの哀しい恋を描いたもので、エドガーは狂言回し的な立ち位置で登場します。
アーサーの寂しい人生の中で唯一光が射していたパトリシアとの恋は、ほんの僅かなボタンの掛け違いで実ることはなく、最後に漸くお互いの気持ちを確かめ合うことが出来ました。
『人間をやめてエルフになりたい』というアーサーの絶望の言葉が心に響きました。
萩尾望都ファンですが、先生の作品って、第4フェーズに入った感があります。遡って読んだ初期の頃のどっちかというとまだ少女漫画家と言える時代の萩尾ワールド感が薄い時代。少女漫画家だけど萩尾ワールド強くなってきた時代、美男子とヒロインが出なくなってきた萩尾望都ワールド時代、今はそれも超えて超萩尾ワールド時代?みたいな。コレを読んで気に入ったら、他の作品も遡って読んで見ることをオススメします^^
萩尾先生の作品はまだ夢多き少女時代の愛読書でした。昔とはまた人物の画風が変わりましたが、それも素敵。シワを描かなくても老人が描ける漫画家との評価も読んだことがあります。少年の時を生きるエドガーがいつか私の元にも来てくれるのではと、窓を空けて寝たことも、若き日の思い出。
ポーの一族に続きがあったんですね❗️
アランは火の中に消えてしまって終わってしまったと記憶してます。
また二人に出会えるなんて感激です。小学校、中学校と萩尾望都様に夢中でした。トーマの心臓のユーリに恋してました💕
内容はまだ始まったばかりですが、昔通りワクワクしながら読んでます。先が楽しみです。
子供の頃大ファンになって以来、ほぼ全ての漫画を読んできた
絵がだんだんと変わってきてしまうのは仕方ないけれど、
彼女の場合は、元々がうまかったからそれほどは気にならない
昔はもっとエドガーもアランも細く、ヴァンパイアを思わせる恐ろしさがあったが、
今は少し柔らかくなった
また読めるのは何より楽しみ
小さい頃に母の本棚で見つけて読んだ話に続編が出ているとは!
本編もついでに読み返して、あの頃では読み解けなかった部分が理解できてたりもしたけど、やっぱり不思議な世界観はそのままで。
登場人物は変わらなくても、いつのまにかスマホが使われていたりとちゃんと現代らしい部分があって。この時空の超え方もこの話だから違和感なく入り込めてしまいます。
初めて、このお話しのシリーズを
読んだ時に
まだ エドガーと、同じ年だったような
エドガーが 人間のように、
悩み苦しんでいる描写が
素晴らしい
どんどん読むほどに引き込まれて行く
エドガーの 神秘的魅力
初めて読む人も、懐かしく読む人も
充分に楽しめます