4.0
冒頭から引き込まれました
まだ最初の部分しか読んでいませんが、茨木のり子さんの詩「わたしが綺麗だった頃」を思い起こすプロローグでした。家族は認知症が始まりかけたお婆ちゃんの姿しか知らなくても、確かにお婆ちゃんにも若く綺麗だった時代があり、そしてその頃は戦争中だった。同じ時代を一緒に生きた友人は今も若く瑞々しく、お婆ちゃんは時代を恨み後ろばかり見ている。一体ふたりの青春時代に何があったのか。お婆ちゃんの次の次の世代を生きている同性の者としては読まずにはいられない気持ちになりました。
by
匿名希望
- 0