みんなのレビューと感想「砂の微笑」（ネタバレ非表示）

もう少し…

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一番悪いのはお嫁さんかと思いきや、息子が中々病んでいて怖かったです。そしてお姑さんは最終的には被害者ですが、プレゼントの見返りを求めてないと言いながらお礼や報告がないと文句を言ったり、息子夫婦に対して干渉したり。お嫁さんも息子もお姑さんもみんな結局自分の事しか考えてないなーと思いました。息子夫婦は運命の相手だとお嫁さんは言っていましたが、もし出会っていなかったら息子は犯罪に手を染めることはなかったし、お姑さんもあんな悲しい最後を迎えることも無かったでしょう。そしてお嫁さんはキチンと罪を償ってちゃんとした大人になれたかもしれない。更にはお嫁さんに殺されてしまった女の子やその家族も本当の死因を知れて、悲しみのぶつけ所があったかもしれないと思うとなんとも言えない気持ちになりました。
最後は罪を犯した息子夫婦の所に警察が来るのですが、欲を言えばもう少し先まで続きがあったら良かったなと思います。息子が逮捕され、お嫁さんの思い通りになる人生が終わり、苦労する所まであったらもっとスッキリ終われるなーと思いました。

歪んだ愛の末路

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短編でサクッと読めます。
ちょっと意外な展開で楽しめました。
欲を言うならもう少し先まで知りたかった。
【ネタバレ内容】
母親がいい人に見えるが、興信所まで使って嫁のことを嗅ぎまわり、更には内容をペラペラと周りに喋っているのがイラっとしました。
悪い人ではないのだろうけど、そもそもが自分の老後しか考えていないと言うところで、嫌な人だなと。
息子が人を殺しているけれど、不思議と純粋な気持ちでいる彼の方を擁護したくなる。
詩織はサイコパスか何かを思わすような人物ですが、2人の歪んだ愛がこうさせたのかなと思いました。

予想外の展開

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嫁は金だけが目的と思って見ていたので夫と深い(屈折した)絆で結ばれているのを知って良かった…と思ってしまった。(もちろん、その絆のせいで人がしんでるので良くはないけど)
夫の自己肯定感の低さは母親のさりげない容姿貶しが傷を深めたように見え、下僕とはいえ受け入れてくれた嫁に全てを捧げるのも分からなくはない。

夫の母親は悪気はないんでしょうが私はイライラしてしまい、こんな姑嫌だ❗の典型の人でした。

そうきたか…と思う展開

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お母さんはかわいそう、だけど学校の先生までしてたのに、自分の息子をそんなことをしてしまっても平気？な人間に育ててしまったってのは自己責任でもあるんじゃないでしょうか？
お嫁さんがわがままな子に育った原因が描かれてないので、なんとも…
まあ、顔が可愛いから最初はみんな言いなりになって甘やかしてくれるけど、だんだん要求がエスカレートしていくとかそんな理由なんでしょうか。
一番気の毒なのは叔母さんご夫婦ですね。
スッキリするとは言えないけど、4話完結でpt数も少なめでサクッと読めてよかったです。

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危うい、とても危うい糸の上を進んできた関係の２人でした。盲目的な信仰対象の如く全ての「厄災」を排除する内に、最終的に「厄災が生まれる元凶」に考えが巡ると言う…。エンディングで何が行われたか妄想は尽きません。
何故モンスターが育ってしまったか、それは身内の接し方だと作中では描かれています。賛否両論と思いますが、自分を神と勘違いした者、美しい人間を神と勘違いした者、彼らは境遇によってそう刷り込まれてしまいました。悲劇です。周りにとっても。
お兄ちゃんをそうさせたのは間違いなく母親でしょうね。器量が悪いのを絶対的な欠点として増幅させてしまった。シンママで、がむしゃらに、無我夢中で、育て上げなきゃならなかった、は言い訳である。見た目に絶対的なコンプレックスを持った彼は、神々しい迄のまばゆさを彼女に見てひふれし魂の底から陶酔してしまい、彼女の表情が陰る憂いになるもの全てを排除せずにはいられなくなってしまった。
母親の周りの人間を見ても、人の幸福にはケチを付け、愚痴には乗っかり、しかし重大な結末がやって来るまでは誰も本気で心配はしなかったのが、母親の人間性を表している。
この作家さんはダークな作品が多々あるが、他の天然サイコな話より、鍛え上げた結果サイコになったと言う部分でより悲惨な話だと思う。

似た者夫婦

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広告からきて全部読みました。
自分の欲のために行動するという点は似た者夫婦だなと思います。
またシングルマザーという劣等感、顔が醜いという劣等感。またこれも親子だなと。
子どもには子どもの考えがあるし、結婚して家を出たら自分の子でも、もう他人と思って生活しないといけない現代の現実を、短いながらもうまく書いてる気がします。ダークな内容ですが、よく読むと深い話ですね。
最後も後味悪く良いですね。こういう話は最後までモヤッとしたほうが個人的には好きです。

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単純な財産目当て物と違って、そういうことだったの～!?という展開がラストに近づくにつれて明らかになっていきます。
私はてっきり悟も標的にされてるとばかり思っていましたが…
そんなに昔からの付き合いと絆？だったのが意外性がありおもしろかったです。
お人形を欲しがってた詩織は、いつしか自分が飾り物であるお人形のような存在になりたかったのでしょうか。
また、もちろん邪魔だから消すのは悪いですが、義母は自分勝手な価値観を押し付けてくる上に、周りにべらべら喋り自らを正当化するなど詩織じゃなくても疎ましく思うだろうなと。
しかも教え子を覚えてないところとかも人間性を表してそうですね。

意外と面白かった

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絵が綺麗なので内容にはあまり期待せずに読んでみたら意外とおもしろかったです。美貌だけが取り柄の女が、いい目をみる。
みたいな話かと思いきや割りとダークでサスペンスっぽい内容でした。できれば最後にあの綺麗な容姿が醜く歪むところまで落ちるところを書いてほしかったです。

ドキドキした

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続きが気になって一気にポイント使って読んでしまいました。お兄ちゃんがまさか「夫」のことを言ってるなんて思わず。最初お姑さんを悪いように思わなかったけれど、息子の自己肯定感を知らない間にずっと下げてたことに気付きもしないとか、悪気はこれっぽっちもなく良かれと思ってやってるのがタチ悪い…。こういう人が人を追い詰めるんだよなと。気になる終わり方をしたので後日談とかあったら読みたいです。

短くサクッと読めて面白かった

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主要な登場人物みんな、結局は自分のことしか考えてないですが、叔母さんは可哀想でした。
悟の母親が私の母そっくりな毒親でイライラしましたが、世間体や自分のことで必死で女でひとつで育てるのも大変だったのでしょう。とはいえ、全然息子のこと表面以外見てないんだなあって思いました。

息子は最終的には何もかもどうでもよくなった感じでしたが、彼は本当のところ自分の気持ちに素直になったことはあったのかな？誰かにコントロールされる人生（母→嫁）で自分がなかったのかな？と思います。

読んだ後は何とも言えないモヤモヤが残りますが、人間て本性はこんなもんかな、と思いました。