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これは、苦い恋のお話ですね。男の子が自分に目標を課して、それを達成できたら告ろうと頑張ったけど、結局、達成ができず、思いも告げられずに卒業・・・という、ひたすら男の子サイドのお話です。卒業までの長い間の女の子の気持ちはほとんど描写されていないので、数年後の同窓会での結末にはハッピーエンドを期待した読者も多かったのでは?と思います。彼がまっすぐに彼女に向かっていけなかったことが、敗因でしたね。女の子の淋しい気持ちや悲しい気持ちを思いやれなかったことも。あまりにも自分の世界(男の美学?)に浸りすぎてしまいましたね。イソップ的な教訓としてとらえるべきなのか、ただの若気の至りととらえるべきなのか。いろいろと考えてしまう結末でした。ピュアというのとはちょっと違うかな。
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