5.0
心のきれいな2人の、優しく温かな恋の話。
堅物エリート官僚だけれど、純粋な余りに人付き合いが下手で、傷つきやすく臆病な笹川(受け。表紙下)は、ある朝マンションの隣人の部屋で、目を覚ます。
部屋の主は、一階のフレンチレストランのオーナーシェフの俊成(攻め。表紙上)で、笹川のことがずっと好きだったと言う。
いやもう、笹川も俊成も、心が凄くきれいなんですよね……。悪い人間に付け込まれないか、心配になるほど(笑)。
優しくて穏やかな2人の恋なので、ほのぼのと読むことが出来ました。
ずっと笹川を一途に好きだった俊成が、積極的に笹川に迫っていき。
笹川は戸惑いつつも、自分を温かく見てくれていた俊成に絆されて。
6話のラストで、両思いの恋人になります。
7話~、今度は俊成の視点で話が進み。
純粋な笹川が、自分と同じような意味で自分を愛してくれているのか、不安になって。
世間慣れして、大人の余裕を見せていた俊成が、実は独占欲や嫉妬に振り回されていたのが、萌えました(笑)。
勘違いが重なった時は、どちらも真っ直ぐで一生懸命で、切ない。
エロは少ないですが、その方が2人らしいというか、木下先生の作品らしいというか。
ストーリー重視の方に、オススメしたいです。
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