みんなのレビューと感想「マンガ 「獄中面会物語」」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:3.000 3.0

    もう少し深みが欲しい

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    無料の小泉毅のだけ読みました。
    読む前にイメージしていた、事件の残酷さ等は表現されず、淡々と小泉毅の思い、行動が描かれています。

    34年前に保健所で処分された飼い犬の復讐。ただそれだけのために生きる…一般の人からすれば考えられないほどの執念深さをかかえている小泉毅。

    何でそのような思いを抱えるに至ったのか、彼の生育歴に何かその原因となる出来事はなかったのか…など、気になる点はありましたが、そういった点にはあまり触れられていないのが残念でした。

    • 5
  2. 評価:2.000 2.0

    中立のようで、違う

    死_刑囚との面会を基にして描かれた漫画。

    メディアで報道される凶悪犯たちのイメージと、実際に会って話してみた彼らの実像のズレ、みたいなものが、テーマのひとつになっていると思う。
    ある部分、報道によって勝手に犯罪者のイメージを作り上げてしまうマスコミや、それを鵜呑みにする社会に対する警鐘にもなっていて(正解にはなろうとしていて)、自分の目で確かめるまでは、中立であろう、という意志は、評価されるべきかもしれない。

    しかし、実際、この漫画が中立であるかと言えば、違う。

    淡々としたタッチだが、このスタンスの作品ならば、もっと淡々とすべきだと私は思う。
    もっと冷徹に事実を見つめようとすべきだと思う。
    少なくとも、「出会った死_刑囚の中に悪人はいなかった」という作者の弁には、私は拭えない違和感を持った。
    何をもって悪とするか、という難しい話は抜きにしても、それはかなりの部分、作者の「印象」と、「本当の悪人などいないのだ」というような信条に裏打ちされたものではないか、と疑ったからだ。

    確かに、彼らは別に、人間の域を逸脱したモンスターではないのだろう。
    マスコミの報道が煽るのより、ずっと「普通の」人間なのだろう。
    しかし、その「普通の」人間が、どこでどう一線を越えるのか。
    それを、感情も印象も抜きにして、正確さと緻密さだけをもって語るのが、こういう作品の役目ではなかろうか。

    私はそう思うから、この作品も、おそらく作者が嫌悪するであろう上滑りのマスコミとそう変わらない、たちの悪いプロパガンダ程度にしか感じられなかった。

    by roka
    • 4
  3. 評価:4.000 4.0

    淡々と綴られる所がかえってリアル

    獄中の犯人と会い、その実像に迫る形で描かれたルポタージュ。
    その罪状、生い立ち、罪に至るまでの経緯と心情…… 調べて想像すれば、いくらでも深掘りできそうであるが、本書はそれを敢えてしない。

    実際に会ってみたイメージ、行った会話、その罪状…… 淡々と綴られるそれは、想像を挟まない 『明白なこと』 だけであるため、却ってリアルである。

    私は常々、凶悪犯罪者は認知構造に問題があるのではないかと考えているが、本書を読んで、より確信が深まった。

    認知構造の問題とは、ざっくり言うならば 『他者の痛みを想像する能力に欠けている』 または 『感情のコントロールが不得手』 という2点に集約される。

    この2点に問題のある人は、集団の中で生きにくく、問題を起こしがちである。
    それが、たまたま大きな問題となって現れたのが、本書で紹介されている凶悪犯罪なのだろう。

    凶悪犯罪を起こした人たちは 『悪を為そう』 としたわけではなく、社会的な善悪の基準を理解せず、そこからズレてしまっただけである……。

    だから同情せよ、というのではなく、それを私たちがどう考えるかを問うのが、本書の目的ではないだろうか。

    最後に私の答を書くならば、
    『為そうとして為される悪よりも、為そうとせずに為される悪の方が恐ろしい』

    矯正の見込みがない彼らを、再び世に出すべきではないと思う。

    • 2
  4. 評価:3.000 3.0

    この中の事件に関して

    この中の、ある事件の事柄を間接的な関係者としリアルタイムで毎日報道を見ていましたし、報道関係から逃げた経験もしました、その後の報道で犯人の境遇など、そのようなことよりも、正直に言いますと、私が聞いた話しはもっと冷静に犯人が逃亡していたこと、共犯の少年を脅していたことなど、計画的な犯行だったこと、そして、警察が民事不介入を理由に適切に対応しなかったことです
    この作品が全てではないが、誤解を招きかねない内容で悔しさで胸が握りつぶされたような思いです

    by SPICA
    • 3
  5. 評価:3.000 3.0

    頭おかしい

    やっぱり極刑を言い渡されるような犯罪者は頭おかしい人ばかりですね。
    どこまでも自己中心的で、自分の為なら他者がどうなっても全く構わないと言った感じ。
    作者はどの犯人も悪人ではなかったと書いていますが、人を○ろして尚も自分の保身ばかり語り、獄中でケロっと過ごしていられる人間なんてどう見てもまともじゃないし悪人でしょう。
    税金の無駄だから早く刑を執行して欲しいとすら感じました。
    メディアで報道されているような凶暴なイメージではなく、実際は大人しそうな人が多いと言うのは意外でした。

    by 匿名希望
    • 2
  6. 評価:4.000 4.0

    実際に起きた事件の凶悪犯に面会をされて…という内容の漫画で、重い内容なので恐らく活字だと全く読む気がしない自分ですが、漫画なのでスラスラ読めました。
    自分にも記憶にある事件ばかりで、大変興味深く(←こういう言い方は不謹慎かもですが、他に言い方が見当たらないです)ショックなのは100%悪人ばかりではなく、一見人当たりの良さそうな人物もいたりすること。それぞれの動機が決して人を殺める理由にはなりえませんが、成長するまでにどうにか出来なかったものか考えてしまいました。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    人間って怖い

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    凶悪事件の犯人の思考回路ってよくわからなくて怖いなと思います。

    貧困や生きるためなど理由があっての犯罪ならまだわかるのですが個人的な思想とか価値観から来る犯罪だともう理解が追いつかない。。。

    大人しそうな見かけによらず凶悪犯みたいな人も多いようだし、道端ですれ違ってる中にもこういう人いるのかなと思うと怖いですね。

    新聞やテレビだと、犯人は名前と年齢だけの情報で終わってしまうからこの漫画みたいに面会して話を聞いてくれた記録は貴重ですね。

    by 匿名希望
    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    報道で知る事のできない犯罪者の一面に迫る

    小泉毅の話は、全く思いもよらない殺害動機が描かれていたので驚いた。テレビなどの報道では伝えられていない人物像を知る事が出来るのは非常に興味深い。植松聖の事件は、あまりにも植松が許せず胸糞悪いので途中までしか読んでいない。取材を通して得られた情報より作者の主観で語られている部分が多いので信ぴょう性については何とも言えない。作品としては読みやすいと思う。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    マスコミの誤報など

    マスコミや週刊誌の誤報に振り回されることのないようにする警鐘にはいい漫画だと思いながら読みました。
    誰も生まれつき人殺しではないし、極悪人ではない。そうなる生い立ちが必ずある。
    だからといって犯罪に同情はしないが、そういう人を作り出すのを止めることは少なからずできるはず。接し方一つで、誰しも鬼の心を持ってしまう。
    止められる犯罪は多々あるように思えた漫画でした。

    • 0
  10. 評価:2.000 2.0

    腹立たしい

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    最初の小林受刑者の話を読んだ上での感想です。事件よりも犯人の生い立ちを中心に描かれていますが、はっきり言って全く共感できません。
    事件に至った理由が全く稚拙でこの程度の事で復讐を考える程度の人間だから犯行に及んだんだと思います。確かにペットを殺処分された事はかわいそうだと思いますが、それで逆恨みで殺された被害者の方の方がよっぽど理不尽な目にあってます。
    おそらく遺族の苦悩も理解出来ないでしょう。
    読んで犯人に対してなおのこと腹立たしい気持ちになりました。

    • 1
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